日田林工高校（中西俊裕校長）建築土木科は７月28日、同校で「親子ものづくり教室」を開いた。毎年、夏休みに親子でものづくりの楽しさを知ってもらうのを目的に地元小学生を募集、木工教室で指導しながら実施しているもの。
　今回は地元小学校５・６年生６人とその保護者５人と、同校建築土木科建築コースの２・３年生10人と担当教諭が参加。家型の貯金箱と、部屋のインテリアにもなるミニベンチを製作した。
　建築土木科の徳光渉教諭は「高校生が小学生に教えるということはコミュニケーション能力を伸ばす学びにもつながる。一方で、小学生の時からこうしたものづくり教室を通して、将来一人でも多くこの地域で建設分野に興味をもってもらうことを願っている。本校への入学のきっかけの一つになれば幸いであり、今後も続けていきたい」と語った。
　同校３年生の山田瑞生さんは「アドバイスをする際、子ども目線で難しい言葉を使わないで伝えられるよう工夫している。小学生たちが興味をもって積極的に作業をしているのを見るのはとてもうれしい」と笑顔で語り、参加した小学生の１人も「作業で難しいこともあるけど、アドバイスをしてくれたので、出来上がった時はうれしかった」と話した。