大分建設新聞

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おいしい給食を提供 新学区給食センター完成〈別府市〉無料

行事・講習会・表彰別国地区
2023年07月27日
 別府市原町で2022年5月から建設が進められていた、別府市学校給食センターが完成し、26日に落成式が行われた。総工費36億円、市内の幼稚園、小・中学校35校(園)の給食を一手に引き受ける巨大給食センターがスタートする。
 学校給食センターは市内の流川通り沿い、「別府ラクテンチ」の近くに建設された。市内の幼稚園14園、小学校14校、中学校7校へ1日最大8500食を提供する。設計・施工は、㈱和田組・㈱幸建設・㈱大建設計・㈱大有設計・日本調理機㈱の5者JVが請け負い、22年5月~23年7月までの工期で完成させた。建設事業費は36億4100万円のビッグプロジェクトだった。
 建物は、S造2階建て延べ3610・36平方㍍で、厚生労働省の定めるHACCP(ハサップ、食品調理者や事業者らが、使用する材料や製造方法に応じて計画を作成し、異物混入や食中毒などの危険を排除する安全衛生管理を行うこと)に基づいた、安心安全な学校給食を提供できるよう、スチームコンベクションオーブンや、1つの釜で約1000人分の調理が可能な回転釜を15台導入するなどの最新オートメーションを駆使した調理場を備えた。
 献立メニューは、市内を3つのブロックに分け、別々の献立を提供する3献立制となる。また「学べる調理場」を目指し、見学通路や保護者の試食室、食事の栄養素が学べるコーナーなども設けられた。場内は配送車が一方通行で進入できるようにし、食材の搬入口と給食の配送口は別にするなど安全面・衛生面でも工夫されている。
 8月は調理スタッフのトレーニングや配送ルート、食品受け入れ態勢の準備に充て、9月1日の市内小中学校の2学期スタートと合わせて供用を開始する。
 晴天の下、開かれた落成式には、発注者の長野恭紘市長をはじめ、加藤信康市議会議長、教育委員会関係者、施工各社の代表など約40人が出席。テープカットで完成を祝った後、長野市長が「素晴らしいセンターを完成していただき感謝。市が目指す安全安心で日本一おいしい給食を、ここから作っていきたい。これからも子どもたちが学校で友達と楽しく学び、遊び、給食を食べ、健やかに成長できる環境を整えていく」などあいさつ。
 また児童生徒を代表して、山の手小学校6年生の毛井颯汰さんが「地産のメニューが楽しみ。カレーやトリニータ丼(鶏肉とニラを甘辛く調理)が好きなので、回数を増やして欲しい」、別府西中学校3年生の井上大輔さんが「五大栄養素がたっぷり入った、栄養満点の給食があと半年しか食べられないのは寂しいが、新しい献立が楽しみ」などそれぞれあいさつした。
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