建設業労働災害防止協会（建災防、今井雅則会長）は、８月１日から９月10日までの「墜落・転落災害撲滅キャンペーン」に合わせ、タレントの王林さんを起用した啓発ポスターを作成した。「手すり先行工法に関するガイドライン」に基づく対策をはじめ、高所からの墜落・転落災害をなくす取り組みの徹底を呼び掛ける。
　キャンペーンポスターは定価２５３円（税込、以下同じ）で、建災防の会員価格は２２０円。この他、墜落・転落災害の撲滅に向けた重点対策をイラスト化したのぼりも作成。こちらは定価１８３７円で、会員価格は１６５０円。いずれも、建災防ホームページから注文書をダウンロードできる。
　建設業の死亡災害に占める墜落・転落災害の割合は、３割～４割で推移しており、近年は下げ止まりの状態にある。２０２３年度を初年度とする建災防の「第９次建設業労働災害防止５か年計画」では、墜落・転落災害の15％以上減少を目標としており、今回のキャンペーンを通じて改めて安全意識を喚起する。
　重点対策としては、手すり先行工法に関するガイドラインに基づく取り組みや、高所作業時のフルハーネス型安全帯の着用原則化などを推進する。