大分建設新聞

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県北西部で豪雨災害 山国川、花月川氾濫無料

お知らせ・その他県北地区
2023年07月11日
 九州北部を襲った豪雨では、線状降水帯が二度発生するなどで、日田市や中津市を中心に河川氾濫や土砂崩れなどが発生。両市には大雨特別警報、県内各地に大雨警報、両市を含めた各地に土砂災害警報が出た。平成24・29年九州北部豪雨、令和2年7月豪雨と度重なる被害を受けた両市を取材した。
 日田市では、10日午前8時30分に小野・大鶴地区に警戒レベル5(緊急安全確保)、10地区にレベル4(避難指示)などが発令された。
 天ケ瀬温泉街では、令和2年7月豪雨で玖珠川が氾濫し、温泉街の道路、ホテルや旅館内部へ濁流が押し寄せた。川に架かる橋も流失したが、復興のシンボルとして再建され、玖珠川の改修計画も進んでいた。今回の濁流は、再建された橋まで水位が上がらなかったが、橋先のホテル駐車場などは水没していた。
 幾多の被害を受けた花月川では一部が氾濫。三和地区の花月川護岸では、越水を防ぐために土のう袋の設置が行われていた(写真①)。また、同地区上流部で、平成29年豪雨の際に大規模な地滑りが発生した小野地区では、小野川に設置された流木止めが多くの流木を受け止めていた。
 一方、中津市では、10日午前9時15分に三光、本耶馬渓、耶馬溪、山国地区に警戒レベル5が発令。山国川上流部では氾濫が発生し、国道212号が通行止めになり、道路上には流木や岩などが散乱していた。
 山国川に架かる耶馬渓橋(通称:オランダ橋)では欄干が流され、水流のすさまじさを目の当たりにした(写真②)。
 市内中心部に近い場所でも被害が発生。スーパーなどが立ち並ぶ県道663号沿いの斜面が崩落し、土砂の撤去が行われていた(写真③)。
 県内各地の被害状況は、現時点では詳細は不明だが、今後調査が進むと明らかになると思われる。各地の災害状況は弊紙のツイッター、インスタグラムで確認できる。
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