大分建設新聞

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滝室坂トンネルが貫通 将来は竹田―波野間が接続無料

工事・計画全国・県外
2023年06月21日
 熊本県阿蘇市波野と一の宮町坂梨を結ぶ国道57号滝室坂道路(延長6・3㌔)のうち、主要となる延長約4・8㌔の「滝室坂トンネル」が貫通、18日、坑内中間点で式典が開かれた。いずれは大分市と熊本市を結ぶ地域高規格道路中九州横断道路の一部となる。
 施主は、国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所。施工は、東新設工事(波野工区)が大成建設㈱九州支店・㈱杉本建設JV、西新設工事(坂梨工区)は清水建設㈱九州支店・東急建設㈱・㈱森工業JVが請け負った。
 式には、地元選出の国会議員や県議・市議、阿蘇市、合志市、道路期成会、女性の会、国交省、地元自治会や児童、施工業者ら約300人が出席。関係者と児童がボタンを押して発破、貫通報告の後、通り初めや樽神輿、鏡開きをして乾杯、貫通を盛大に祝った。
 九州地方整備局の藤巻浩之局長は「工事は、令和2年7月豪雨による大量の地下水が発生したほか、脆弱な地層でトンネルの断面維持が難しく難工事となった。施工業者に感謝するとともに、今後も全線開通に向けて全力で予算確保に取り組む」と述べた。
 同道路の総事業費は約636億円。同トンネルは2018年6月24日に波野工区で着工式を行い5年となるが、完成は24年3月を予定している。開通時期は未定。
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