豊後高田土木事務所（岩﨑聖治所長）は９日、豊後高田市の草地公民館で開かれた高齢者を対象とした高年大学講座の防災講座に講師を派遣した。学校への派遣はあるが高年大学講座では初めて。
　同市内でも大雨ごとに災害が発生していることから、草地地区の住民が災害に対する防災意識の向上や危険予知、安全対策を学ぶことで、今後の生活に安心感を持たせるために開催したもの。同地区の高齢者約15人が参加した。
　同事務所建設・保全課の野上圭一主幹が「土砂災害」と題した資料で、土砂災害の発生データを示し、土砂災害には土石流、がけ崩れ、地滑りがあることなどを説明した。さらに土砂災害防止法や土砂災害警戒区域、同特別警戒区域、ハザードマップについて話し、同地区付近の実態を示し、ハード面とソフト面の対策があることを述べた。
　参加者は、土木事務所員らの協力でＶＲゴーグルをかけて災害の動画を体験したほか、地すべりやがけ崩れの動画に思わず声を上げた。