大分建設新聞

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倒壊・転倒の事故防止を 緊急点検合同パト実施〈大分労基署ら〉無料

行事・講習会・表彰大分地区
2023年06月13日
 大分労働基準監督署、県大分土木事務所、建設業労働災害防止協会県支部は8日、合同で工事現場の事故防止態勢をチェックする緊急点検パトロールをした。これは先月から立て続けに発生している別府市のビル解体現場で足場倒壊、大分市で建設中の学校現場で杭打機が転倒したことを受け、同種の倒壊・転倒事故防止のため実施した。
 合同パトロールは、労基署、土木事務所、建災防県支部から7人が、大分市内2カ所(下郡南の高架橋工事現場、金池南のビル建設現場)を視察した。
 下郡南の現場では、現場責任者の上野剛さん(㈱平和建設)から工事概要の説明を受けた後、地盤の緩みの状態、クローラクレーンなど重機がバランスを崩さない設置状況か―などの転倒対策を確認。作業員の安全意識が高まる教育をされているかなども聞き取りチェックした。
 また、金池南の現場でも同様に、現場責任者の斎藤康貴さん(大和ハウス工業㈱大分支店)に確認した後、建物の壁に固定する足場の倒壊対策などの状況について安全に問題がないか確認した。
 パトロール後、点検した大分労基署の池辺雅文署長は「両現場ともに、転倒災害防止に努めており、安全面に配慮された現場だった。雨が多い時期で靴の泥を落とすなど、KY活動を通じて安全安心で災害ゼロ職場の実現に向け、引き続き監督指導や啓発活動を各事業所団体と取り組んでいく」と話した。
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