大分建設新聞

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被害状況を早期把握 ドローン協が情報収集〈県と協定〉無料

行事・講習会・表彰県内全域
2023年06月07日
 大分県が梅雨入りし本格的な出水期を迎える中、県と協定を結んでいる県ドローン協議会は、1日からドローンによる被災状況調査活動を開始した。
 県と同協議会の会員31社は、県が保有する災害情報と協議会の会員が保有するドローンスキルと連携し、効果的な災害対応につなげるための緊急被災状況調査に関する協定を今年3月9日に締結している。
 災害時のドローンによる情報収集は、被害状況の早期把握や救助活動の迅速化など、より効果的な災害対応につながることが期待されている。一方で災害時という非日常の環境下でドローンを飛行させるには、日頃からドローンを活用して業務を行うなど一定のスキルやノウハウがないと実際の役には立ちにくい。
 県と協議会の協定は、そこを重視したもので、県内で大雨や地震など自然災害が発生し、県がドローンによる調査が必要であると判断した場合は、協定により会員に依頼してドローンによる撮影要請を行う。県はドローンで撮影した映像データを利用して、より効果的な災害対策活動を展開する。
 同時に緊急活動時だけでなく、日頃の防災訓練などを通じて、より実践的な対策を検討するなど会員たちとの平常時からの協力体制を築くのも目的。
 両者は3月の協定締結後、会員向けの説明会を開催、調査協力をしてくれる会員を募り、具体的な災害体制づくりをともに進めてきた。
 協定を結んだ調査協力の会員は次の通り。
▽大分市=㈱オーイーシー、規光コンサルタント㈱、ciRobotics㈱、ジョーエンジニアリング㈱、㈱テクノコンサルタント、㈱仲道製作所、西日本コンサルタント㈱、㈱日技、柳井電機工業㈱
▽別府市=㈲泉匠・OITADRONESTATION、土地家屋調査士小野洋平事務所、PROGRESS―TRAIL合同会社
▽中津市=㈱SamiSamiラボ、㈱明光コンサルタント
▽日田市=㈲測量企画センター、㈱ノーベル
▽佐伯市=佐伯調査㈱、㈱サザンテック
▽臼杵市=㈱大分中央コンサルタント
▽津久見市=小代築炉工業㈱
▽竹田市=㈱大丸建設
▽杵築市=㈱きっとすき
▽宇佐市=大洋測量設計㈱、ダイエーコンサルタント㈱
▽豊後大野市=㈱共和測量設計、ジャパンドローンスクール大分㈱
▽由布市=㈲佐藤鉄工、㈲首藤建設、精巧エンジニアリング㈱
▽玖珠町=公月測量設計㈱
▽福岡県=蒼天行政書士事務所。
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