大分建設新聞

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堅徳小児童らが芝生張り 遊休地を住民広場に無料

行事・講習会・表彰県南地区
2023年06月06日
 津久見市の㈱戸髙鉱業社は、同市徳浦に所有する遊休地を地域の人々が利用できる広場「とくらんパーク」として整備する。5月31日、市立堅徳小学校4・5・6年生34人が芝生張りの体験ワークショップをした。子どもたちの大半は、芝生張りの体験は初めてで、参加した同社社員や近隣の大人たちに手伝ってもらいながら芝生を張った。
 同社では、以前から遊休地の利活用について「何か会社として、地域への貢献ができないか」と検討する中で、公益法人戸髙育英会が、広場としての整備を提案。同市のまちづくりにさまざまな提言をしている福岡大学景観まちづくり研究室の柴田久教授に相談すると、㈱倉掛設計事務所(朝倉市、倉掛健寛社長)と共同で同パークの整備を決めたもの。
 同パークの施設規模は、敷地約4500平方㍍に芝生を張り、パーゴラ、ベンチ、デッキなど設ける。今年2月に着工、7月ごろのオープンを目指して㈱ウメサン(大分市)や㈱ヒロシゲ(久留米市)などが施工中。
 この日は、戸髙鉱業社の戸髙鉄之輔常務や堅徳小の土谷陽史校長のあいさつに続いて、設計・監理を担当する柴田教授と倉掛社長が広場デザインを説明。子ども達は2班に分かれ、2人一組で10枚ほどの芝生張りを体験した。関係者は「地域のことを考えていただき大変ありがたい。この体験をきっかけに、大きくなっても広場を利用してもらいたい」などと話していた。
 【メモ】徳浦地区は、地域の人々に古くから「とくら」と呼ばれている。地域の人々に親しみを持って利用してもらおうと「とくらんパーク」と名付けた。
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