大分建設新聞

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市内4ヵ所を点検 水害・土砂崩壊に備えて〈由布市〉無料

行事・講習会・表彰大分地区
2023年05月25日
 由布市は23日、出水期に備え、市内で県土砂災害警戒区域などに指定されている4カ所で防災パトロールを実施した。中部振興局、大分土木事務所、陸上自衛隊湯布院駐屯地など7機関から34人が参加し、現地視察後に各自の立場から意見を出し合う検討会が開かれた。
 出発式では相馬尊重市長が「被害を少なくするため皆さんと情報を共有していきたい。梅雨や台風に備え各箇所を厳しくチェックしてほしい」とあいさつ。
 現地視察では、①挾間町内成で水が溢れた場合、下の民家10棟に被害が出る恐れのある水路の側溝擁壁設置箇所②庄内町北大津留の土石流が発生した場合、通行止めになる危険がある市管理の林道③湯布院町川上の土砂災害警戒区域にある、別荘や民宿と接している急傾斜地④湯布院町川西の同急傾斜地―の4カ所を、担当者の説明を聞きながら点検した。②では地元住民がパトロール現場を訪れ、災害発生時の危険性や不安に思う気持ちを直接参加者へ訴えた。
 現地視察後の検討会では、①~④全ての現場の危険度がB判定と決定された。参加者は▽水路の改修を行う場合は、下流域の影響を調べる必要があるため時間がかかる▽③の現場のように、斜面が決壊すると45世帯もの広範囲に被害が及ぶ恐れがある場合は、道路が寸断されないよう、土砂受けの対策をした方がよいのでは▽④は事業化の順番待ちだが、それまでの間をしのぐ応急対策は―など各機関の立場から意見が交わされた。
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