別府・上人ヶ浜公園整備に着手 24年夏オープンに向け地鎮祭〈TKP〉無料
工事・計画別国地区
2023年05月11日
別府市建設部公園緑地課が2020年10月から進めていた、上人ヶ浜公園整備運営事業の運営者である㈱ティーケーピーが10日、現地で工事開始前の地鎮祭を行った。既存の砂湯施設を倍以上の広さに改修するほか、レストランやグランピング施設などを整備する。投資額は約15億円で、24年夏の供用開始を目指す。
上人ヶ浜公園は、国道10号沿いにある、別府湾に面して開かれた6万3836平方㍍の市営海浜公園。以前は市美術館(撤去済み)などの建物が点在していたが、現在は松林、自然の海岸線を生かした約500㍍の遊歩道、全国的にも珍しい砂湯温浴施設が整備された、市民憩いの公園となっている。
市は収益の確保、公園利用者・滞在時間の延長、体験型施設の充実などを目的に同公園の整備を計画。民間が資金を活用し、収益施設と公共部分を一体的に整備・管理するPark―PFIによる事業者を、20年10月に公募した。
21年11月に応募した2事業者からティーケーピーが選定され、市と事業期間20年間で基本協定を締結。住民向け説明会などを経て、6月から本格的な工事に着手する。
整備計画では、既存の砂湯浴槽を倍以上のサイズに拡張するほか、ハワイをイメージしたカフェレストラン、ペット可のグランピング施設、コテージ、SNSに写真を投稿されることを意識したフォトスポットなどが整備されるほか、同社が筆頭株主となっている「大分トリニータ」を生かしたイベントなどを想定し、フットサルコートなども整備する。公園への入場は引き続き無料。24年夏ごろのオープンを目指す。
この事業における同社の投資額は約15億円で、市側はP―PFI方式の導入により、年間約2500万円の使用料収入を見込んでいる。年間の来場者数は50万人を見込み、砂湯の利用者は現在の年間6万人から10万人への増加を目指す。
式には、長野恭紘市長をはじめ、施工各社の代表など約20人が出席。神事では、設計を請け負った㈱hdL(東京都)の塚島健社長がカマを、ティーケーピーの河野貴輝社長がクワを、施工を請け負う㈱渋谷(奈良県)の渋谷守浩社長が㈱和田組の安部宏工事統括部長を持ち手にクイを打ち込み、関係者らが玉串をささげて工事の無事完成を祈願した。
記者会見では、県出身の河野社長が「ふるさと大分県でこのような事業に関われることは幸せ。公民連携して取り組み、別府を訪れる動機付けとなるような施設を造り上げたい」と意気込みを語り、長野市長が「ポストコロナに向け、またインバウンドを意識した多機能化公園へと変わることで、別府の地に新しい付加価値が付くことを期待している」などと語った。
ティーケーピーは05年8月、東京で設立され、遊休不動産を活用した企業向けの貸会議室事業を全国で240施設手掛けるほか、アパホテルのフランチャイズ営業などを行っている。12年からは大分トリニータとスポンサー契約を結び、以後も応援を続けている。売上高は505億円(23年2月期連結)。
上人ヶ浜公園は、国道10号沿いにある、別府湾に面して開かれた6万3836平方㍍の市営海浜公園。以前は市美術館(撤去済み)などの建物が点在していたが、現在は松林、自然の海岸線を生かした約500㍍の遊歩道、全国的にも珍しい砂湯温浴施設が整備された、市民憩いの公園となっている。
市は収益の確保、公園利用者・滞在時間の延長、体験型施設の充実などを目的に同公園の整備を計画。民間が資金を活用し、収益施設と公共部分を一体的に整備・管理するPark―PFIによる事業者を、20年10月に公募した。
21年11月に応募した2事業者からティーケーピーが選定され、市と事業期間20年間で基本協定を締結。住民向け説明会などを経て、6月から本格的な工事に着手する。
整備計画では、既存の砂湯浴槽を倍以上のサイズに拡張するほか、ハワイをイメージしたカフェレストラン、ペット可のグランピング施設、コテージ、SNSに写真を投稿されることを意識したフォトスポットなどが整備されるほか、同社が筆頭株主となっている「大分トリニータ」を生かしたイベントなどを想定し、フットサルコートなども整備する。公園への入場は引き続き無料。24年夏ごろのオープンを目指す。
この事業における同社の投資額は約15億円で、市側はP―PFI方式の導入により、年間約2500万円の使用料収入を見込んでいる。年間の来場者数は50万人を見込み、砂湯の利用者は現在の年間6万人から10万人への増加を目指す。
式には、長野恭紘市長をはじめ、施工各社の代表など約20人が出席。神事では、設計を請け負った㈱hdL(東京都)の塚島健社長がカマを、ティーケーピーの河野貴輝社長がクワを、施工を請け負う㈱渋谷(奈良県)の渋谷守浩社長が㈱和田組の安部宏工事統括部長を持ち手にクイを打ち込み、関係者らが玉串をささげて工事の無事完成を祈願した。
記者会見では、県出身の河野社長が「ふるさと大分県でこのような事業に関われることは幸せ。公民連携して取り組み、別府を訪れる動機付けとなるような施設を造り上げたい」と意気込みを語り、長野市長が「ポストコロナに向け、またインバウンドを意識した多機能化公園へと変わることで、別府の地に新しい付加価値が付くことを期待している」などと語った。
ティーケーピーは05年8月、東京で設立され、遊休不動産を活用した企業向けの貸会議室事業を全国で240施設手掛けるほか、アパホテルのフランチャイズ営業などを行っている。12年からは大分トリニータとスポンサー契約を結び、以後も応援を続けている。売上高は505億円(23年2月期連結)。