大建協大分支部は26日、大分市内でイメージアップコンサルタントの田中アイさんを招き、支部会員企業の新入社員と入社３年目までの若手社員を対象とした「イメージアップ講習会」を開いた。新入社員ら37人のほか、行政・教育機関、企業の見学者を含め、約１００人が参加した。
　講習会前に、大分支部が管内にある大学、高校と一緒に▽インターンシップをはじめとした交流の場を積極的に設ける▽働く若い力を全面的にバックアップするため、講習会などの教育の場を設ける―ことで交流を深め、若い担い手が活躍できる環境をつくることを目的にした「未来創造宣言、Ｂｕｉｌｄ　ｔｈｅ　ｆｕｔｕｒｅ　プロジェクト」の宣言書を、藤田三吉支部長が各学校代表者へ手渡した。
　なお、支部と協力する高校には、工業系以外の普通科高校なども含まれており、今後は現場見学会や講習会の開催などを通じて、支部管内はもとより、県内で活躍できる人材を一緒に育てていくことになる。
　イメージアップ講習会は、今回で３回目の開催。藤田支部長が「建設業は変革の時に来ており、今こそ若い力が必要。今取り組んでいるＤＸは、若い人が会社に貢献できるチャンスでもある。皆さんが大分の安全安心を守る人材になることを期待している。先輩たちや取引先とのコミュニケーションは大切。私たちも環境改善に努力をしていくので、建設業の未来を担ってほしい」と若手社員らに呼び掛けた。
　県土木建築部の五ノ谷精一参事監兼建設政策課長が「建設業は暮らしを支える重要な産業なので、皆さんが活躍してくれることを願う」などと、来賓あいさつ。
　この後、田中さんが学生と社会人との違い、身だしなみ、印象・表情、「報・連・相」の大切さ、伝わりやすくなる話し方などについて講義。そして、見学者も含めて、田中さんの指導を受けながら実際にコミュニケーションの取り方、笑顔のつくり方、あいさつの仕方などに取り組んだ。
　支部とプロジェクトに取り組む学校は次の通り。
▽大学・高専＝大分大学理工学部、日本文理大学工学部、大分高専
▽高校＝大分工業、鶴崎工業、国東、大分東、大分西、大分南、大分商業、情報科学、爽風館、大分、大分東明、国際情報、楊志館。