廣瀬資料館オープン 淡窓旧宅を修復〈日田市〉無料
工事・計画久大地区
2023年04月04日
日田市の国指定史跡廣瀬淡窓旧宅(豆田町)の敷地で整備されていた「廣瀬資料館」の修復工事が終わり、3月30日、報道関係者を対象に内覧会が開かれた。4月1日から一般向けにオープンした。
同施設は、咸宜園を開いた江戸時代の儒学者廣瀬淡窓の生家で、1984年から「廣瀬資料館」として開館。生家見学と収蔵品の展示で豆田町観光の人気スポットの一つを担っていたが、老朽化により修復の声が上がっていた。
修復工事は2018年秋から始まり、淡窓旧宅(北家・南家)の敷地2168・06平方㍍のうち、北家主屋(おもや)の解体・修復工事とガイダンス(展示)施設の建設(延べ床面積462・38平方㍍)に取りかかっていた。修復は、文久年間(1860年)ごろの同家の絵図を参考に行ったもので、一部近代的に改装した箇所も含めて、できるだけ当時に近い形になるよう工事を行った。当時は事情により取り外していた階段を絵図を参考に復元設置したり、コンクリートにしていた土間を当時の工法である三和土(たたき)という造りに戻したりと細部に工夫を凝らしている。
工事は、2018年11月19日~19年6月30日まで解体を終え、仮設施設を設置、19年11月1日~22年12月31日まで北家の修復後、展示施設の工事に入り、今年3月下旬に終了、4月1日からリニューアルオープンした。
今まで開放されていなかった北家の主屋内部にも入室できるようになるなど、新たに見学できるスポットが増えている。
工事の概算費用は約2億9000万円、うち国と県の補助金が89%を占める。
設計監理はNPO法人本物の伝統を守る会(日田市)、施工は㈱諌山工務所(日田市)と㈱トータルメディア開発研究所(東京都)が請け負った。
本物の伝統を守る会の養父信義理事長は「天領日田の商家として輝いた時代の姿を求めて、絵図を参考にしながらも実際の設計に具体化することに腐心した。設計事務所や建設会社などで会員構成されている本会にとって、この工事を通して伝統工法の普及が図れたことは良かったと思う」と語った。
同施設は、咸宜園を開いた江戸時代の儒学者廣瀬淡窓の生家で、1984年から「廣瀬資料館」として開館。生家見学と収蔵品の展示で豆田町観光の人気スポットの一つを担っていたが、老朽化により修復の声が上がっていた。
修復工事は2018年秋から始まり、淡窓旧宅(北家・南家)の敷地2168・06平方㍍のうち、北家主屋(おもや)の解体・修復工事とガイダンス(展示)施設の建設(延べ床面積462・38平方㍍)に取りかかっていた。修復は、文久年間(1860年)ごろの同家の絵図を参考に行ったもので、一部近代的に改装した箇所も含めて、できるだけ当時に近い形になるよう工事を行った。当時は事情により取り外していた階段を絵図を参考に復元設置したり、コンクリートにしていた土間を当時の工法である三和土(たたき)という造りに戻したりと細部に工夫を凝らしている。
工事は、2018年11月19日~19年6月30日まで解体を終え、仮設施設を設置、19年11月1日~22年12月31日まで北家の修復後、展示施設の工事に入り、今年3月下旬に終了、4月1日からリニューアルオープンした。
今まで開放されていなかった北家の主屋内部にも入室できるようになるなど、新たに見学できるスポットが増えている。
工事の概算費用は約2億9000万円、うち国と県の補助金が89%を占める。
設計監理はNPO法人本物の伝統を守る会(日田市)、施工は㈱諌山工務所(日田市)と㈱トータルメディア開発研究所(東京都)が請け負った。
本物の伝統を守る会の養父信義理事長は「天領日田の商家として輝いた時代の姿を求めて、絵図を参考にしながらも実際の設計に具体化することに腐心した。設計事務所や建設会社などで会員構成されている本会にとって、この工事を通して伝統工法の普及が図れたことは良かったと思う」と語った。