大分建設新聞

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鉄輪公園の防災施設完成 23年度には内竈地区にも無料

工事・計画別国地区
2023年04月03日
 2022年7月から建設が進められていた、別府市鉄輪地獄地帯公園防災施設が完成し、3月27日に落成式が行われた。施設は別府市初の防災備蓄倉庫を備えた施設で、災害時の物資保管などに活用される。
 防災施設は、九州横断道路の坊主地獄先交差点から明礬へ向かう途中の、「グランシア別府鉄輪」に隣接した公園(芝生広場)に併設された形となっている。敷地1914・35平方㍍に、災害時の物資を備蓄する倉庫はS造2階建て延べ219・64平方㍍。防災研修や地域のコミュニティー活動の場として、また発災時には避難所としても活用する最大75人収容可能な研修所棟は、S造平屋190平方㍍で建設された。駐車場は4台分を整備、芝生広場側からも出入りが可能なように外階段も設置した。
 設計は㈱松井設計、施工は㈱和田組、電気設備は㈱大島電設、機械設備は㈱サンプラスがそれぞれ請け負った。工期は22年6月~23年3月まで、事業費は1億4860万円。
 落成式には、発注者の長野恭紘市長をはじめ、市原隆生市議会議長、施工各社の代表など約30人が出席。テープカットで完成を祝った後、長野市長が「立派な施設を完成していただき感謝。誰一人取り残さない、災害に強いまちづくりを進めるに当たり、明礬エリアに少なかった防災施設を強化することで、地域の防災力向上につなげることができた」などあいさつ。
 内覧会では倉庫の中が公開され、現在備蓄されている物資(アルファ化米、毛布、段ボールベッドなど)が棚に納められている様子や、23年度以降に随時物資を補充していくこと、倉庫が満杯になった際は市全体の備蓄必要量の15%を確保できること、などが紹介された。市は23年度に内竈多目的広場内にも防災備蓄倉庫を新築する予定で、当初予算に9514万3000円を計上している。
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