大分建設新聞

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坊ガツルで野焼き 九電グループら参加無料

社会貢献・人材育成久大地区
2023年03月15日
 九州電力グループの九電みらい財団(福岡県、辻慎一代表理事)は11日、くじゅう地区地元住民らやグループ企業などと協力し、くじゅう連山の坊ガツル湿原で野焼きを行った。植生保護を目的として毎年実施しており、九州電力㈱大分支店社員など18者団体から約150人が参加して作業に汗を流した。
 坊ガツル湿原は、竹田市と九重町にまたがる平治岳や三俣山などの山々に囲まれた、標高約1270㍍の場所に位置する草原53㌶の湿地帯。貴重な植物などが生息する国際的に重要な湿地を保護する「ラムサール条約」の登録湿地にもなっている。高山植物やノハナショウブなどの美しい花々が楽しめ、登山客も多く訪れる場所。野焼き面積は33㌶ほどで、今回で24回目。
 当日は好天に恵まれた中での作業となった。出発式で中村直樹九州電力大分支店長が「多くの方に参加いただき感謝する。今回は8月の輪地切り、10月の輪地焼きに続く、野焼き活動の集大成。訪問者が安心して自然を満喫できるよう頑張ろう」とあいさつ。消火手順や安全確認の後で、枯草に点火し、約1時間半ほどで辺り一面を焼き尽くした。同日訪れていた登山者からは「毎年の作業に感謝。安心して山を訪れることができる」とねぎらいの言葉が聞かれた。
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