大分建設新聞

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ドローンのアクセス制御 姫島で県内初の実験無料

製品・技術・企業別国地区
2023年03月06日
 ㈱ラック(東京都千代田区、西本逸郎社長)はさきに、姫島村城山でドローンの遠隔制御の実証実験を行った。ドローンのセキュリティー確保を目的に、ドローンなどの位置情報を使ったアクセス制御の実装を検証したもの。同事業は、県のドローン協議会が2022年度ドローン産業社会実装促進事業として実施している。県内では初めての試みで、全国的にも類例がないという。
 リモートでのドローン操縦・飛行は、無線通信を介して機体と操縦者、管理者、外部情報との連携により実現する。22年12月に有人地帯での目視外ドローン飛行(レベル4)が解禁され、ドローンの利活用シーンが増える中で安全な飛行が求められており、サイバー攻撃のターゲット化への対応が必要となっている。
 利用者が使いやすくてセキュリティー強度の高い方法という視点から、今回は飛行前、飛行中に指定外地域からのアクセスを防止することを実現するのが目的。位置情報が取得できているかを確認するため①飛行前の許可として、操作元の位置と距離が条件通りか②飛行前の安全として、機体の位置と距離が条件通りか③飛行中の安全として、飛行中に操作元および操作先の位置情報を取得し、飛行条件が姫島村エリア内か―の3ステップで行われた。
 ラックとしては、今後ドローンの多様化・多機能化によって活用分野が広がり期待が高まる中で、機体へのアクセスや認証の安全性は重要であり、クラウドへのアクセスを含めて対象となるドローンおよび操作元環境のセキュリティー確保が必須になる、としている。
 なお同社は、21年に県、姫島村と三者協定を結んで実証実験をスタートしており、22年から県ドローン協議会の実証実験に参加している。
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