耐震の〝新〟女島橋完成 災害に備え、落成式〈佐伯市〉無料
行事・講習会・表彰県南地区
2023年02月27日
佐伯市では、人口密集地の新女島地区と市中心部をつなぐ女島橋が老朽化したため、橋の耐震化と合わせて進めていた架け替え工事が完成。25日、長島町の同橋左岸側で落成式をした。代表者7人の手によるテープカットがあり、正午から一般車両に開放され、開通したばかりの橋に乗用車やトラックが次々と乗り入れた。
式典には行政、議会、地元、施工など各関係者が参加。田中利明市長が「工事のため3年半ほどの全面通行止めになり、地域の皆さんには迷惑をかけた。橋は耐震構造。人工高台と共に地域の皆さんの防災拠点の役割を担うのを期待する」とあいさつ。工事関係者や橋銘板に揮毫した西條唯夏さん、伊藤希美さん、仲谷彩さんの3人(いずれも佐伯鶴城高校1年生)に感謝状が贈られ式を終えた。
同市では、発生確率が高いとされる東南海トラフ地震での津波に備え、人口密集地域の新女島や長島、塩屋、向島、城南、池船などの市民が、避難するために中江川や中川を渡河する必要がある。市では両河川に架かる城南橋、住吉橋、女島橋などの10橋を、津波避難時における重要橋梁に認定して、落橋防止システムなどの整備を進めてきた。
その一つの同橋は、中江川で阻まれた新女島地区と市中心部に近い長島地区を結ぶため、市道馬場先新女島線に1971年に架橋されたもので、長島町に建設した人工高台の避難効果を発揮させるため同橋の耐震補強を計画したが、2015年度の耐震補強調査で補強は困難と判定された。この結果を受け、市は架替えを決め18年度に事業着手した。
新しい橋は、設計速度毎時30㌔、橋長48・4㍍、有効幅員14・75㍍(2車線+右折車線、両側歩道)、上部工はPC2径間連結プレテンション方式中空床版桁橋、下部工は逆T式橋台2基と壁式橋脚1基。設計を九建設計㈱が受託したほか、既設橋撤去と仮橋架設を佐伯建工㈱、下部工(A1橋台)と(P1橋脚)を佐々木建設・小野明組JV、上部工と下部工(A2橋台)を富士ピー・エス・小田開発工業JV、舗装を㈱オールマイトの各社が請け負った。総事業費は約9億7300万円。
式典には行政、議会、地元、施工など各関係者が参加。田中利明市長が「工事のため3年半ほどの全面通行止めになり、地域の皆さんには迷惑をかけた。橋は耐震構造。人工高台と共に地域の皆さんの防災拠点の役割を担うのを期待する」とあいさつ。工事関係者や橋銘板に揮毫した西條唯夏さん、伊藤希美さん、仲谷彩さんの3人(いずれも佐伯鶴城高校1年生)に感謝状が贈られ式を終えた。
同市では、発生確率が高いとされる東南海トラフ地震での津波に備え、人口密集地域の新女島や長島、塩屋、向島、城南、池船などの市民が、避難するために中江川や中川を渡河する必要がある。市では両河川に架かる城南橋、住吉橋、女島橋などの10橋を、津波避難時における重要橋梁に認定して、落橋防止システムなどの整備を進めてきた。
その一つの同橋は、中江川で阻まれた新女島地区と市中心部に近い長島地区を結ぶため、市道馬場先新女島線に1971年に架橋されたもので、長島町に建設した人工高台の避難効果を発揮させるため同橋の耐震補強を計画したが、2015年度の耐震補強調査で補強は困難と判定された。この結果を受け、市は架替えを決め18年度に事業着手した。
新しい橋は、設計速度毎時30㌔、橋長48・4㍍、有効幅員14・75㍍(2車線+右折車線、両側歩道)、上部工はPC2径間連結プレテンション方式中空床版桁橋、下部工は逆T式橋台2基と壁式橋脚1基。設計を九建設計㈱が受託したほか、既設橋撤去と仮橋架設を佐伯建工㈱、下部工(A1橋台)と(P1橋脚)を佐々木建設・小野明組JV、上部工と下部工(A2橋台)を富士ピー・エス・小田開発工業JV、舗装を㈱オールマイトの各社が請け負った。総事業費は約9億7300万円。