大分建設新聞

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フカベエッグが参入協定 大分市に養鶏場新設無料

製品・技術・企業大分地区
2023年02月21日
 宮崎市に本社を構え、鶏卵生産・販売を行っている㈱フカベエッグの深部哲徳社長らが16日、県庁を訪れ、大分市上戸次に採卵用の鶏を飼育する大分農場(鶏舎建設)を新設すると広瀬勝貞知事に表明、参入協定締結式を行った。設備投資額は約10億円、従業員10人を新たに雇用する計画で、2024年4月の操業開始を目指す。
 新設場所は、大分市上戸次の国道10号から県道25号へ入り吉野梅園方面へと向かう山手側の敷地約2万1680平方㍍の旧鶏舎跡地。W造延べ1875平方㍍のエイビアリー鶏舎(止まり木や砂場が設けられた生育環境に配慮した鶏舎)、S造延べ1385平方㍍のバタリー鶏舎(卵レーンなどが設置された採卵しやすい鶏舎)、延べ190平方㍍の鶏ふんを堆肥へ処理する堆肥処理舎―の鶏舎2棟と1施設を建設する。飼養羽数は26年で8万8000羽、売上高は同年で約3億円を見込んでいる。
 設計は㈱ヨシモト企画設計(宮崎県)、施工は未定で、畜産・酪農収益力強化総合対策基金等事業(畜産クラスター事業)に基づいて入札で決定する。工期は23年6月~24年3月末までの予定。
 締結式で深部社長は「県の生産基盤の強化や新規雇用の拡大につなげていくために、採卵鶏10万羽規模の新農場を建設する。現在の輸送時や病気発生などのリスクを分散し、鶏卵の安定した供給実現を目指す」と語った。
 同社は鹿児島県の直営農場などで総飼養羽数73万羽を所有しており、14年に大分市に進出、17年には大分流通業務団地で大分GPセンター(卵の一時保管、選別、洗浄、パック詰めなどを行う施設)を稼働させている。20年には、サッカーの大分トリニータとコラボした「大分トリニータ応援たまご」を販売した。売上高は71億4587万円(21年3月)。
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