大分建設新聞

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楠本古浦トンネル開通 「国道388号」一部BP完成記念式典〈佐伯土木〉無料

行事・講習会・表彰県南地区
2023年02月06日
 佐伯土木事務所が1993年から整備を進める一般国道388号・畑野浦―楠本バイパス(延長7400㍍)のうち、楠本古浦トンネルを含む一部バイパス区間(延長540㍍)が完成。5日、同トンネル楠本側入り口で地元住民が主催する開通記念イベントがあり、新しいバイパスの完成を祝った。
 式典には、佐伯市の田中利明市長ら行政、議会、地元、施工など各関係者のほか多数の市民が参加。主催者を代表して記念イベント実行委員長の渡辺一晴・楠本浦代表区長が「バイパスの開通は、地元民の長い間の念願だった。国道388号は約7㌔にわたり曲りくねっていて幅員が狭い。特にこの付近は台風時に海岸からしぶきが打ち寄せるなど交通の大きな障害となっていた。このバイパス開通で、こうした障害が幾分か緩和され、蒲江地域の産業振興に大きく寄与できるだろう」とあいさつ。
 田中市長が「第2楠本トンネルを含めた国道388号全域の早期整備完了を目指したい」と祝辞を述べた後、佐伯土木の亀山英弘所長が工事経過を報告して式典を終えた。式後、渡辺区長など代表者7人の手によるテープカット、地元の児童生徒と三世代夫婦を先頭にした通り初め、トンネル延長にちなんで278㌔の祝いの餅まきなどでバイパス開通を祝った。正午からは一般車両に開放され、開通したばかりのバイパスに乗用車やトラックが次々と乗り入れた。
 開通した楠本古浦トンネルは延長278㍍。トンネル設計を九州建設コンサルタント㈱、トンネル掘削を梅林建設・豊後JV、トンネル舗装を小田開発工業㈱、トンネル照明を中川電設工業㈱がそれぞれ請け負った。八扇産業㈱、豊中建設㈱、㈱佐々木建設、㈱藤倉、豊國建設㈱が明かり部の改良工。また、明かり部を含めた区間全域の業務は、㈱兼田コンサルタント、九州特殊土木㈱などが手掛けた。総事業費は14・7億円(うちトンネルは11・4億円)。
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