大分建設新聞

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杭ナビショベル体験会 古城と津久見支部無料

行事・講習会・表彰県南地区
2023年02月06日
 建設・測量のICTソリューションなどを提供する㈱古城と大建協津久見支部は3日、津久見市の工事現場で小規模現場でもICT施工ができる「杭ナビショベル」の試乗体験会を開いた。同支部会員8社12人と臼杵土木事務所の技術系職員など合わせて約30人が参加。建設産業の課題とされる生産性向上についての理解を深める機会となった。
 杭ナビショベルは、測量機器のトータルステーション「杭ナビ」を活用。「杭ナビ」をセンサーにし、ICT油圧ショベルの位置と向き、バケットの刃先位置などを算出して施工を行う。
 また、大規模土工向きのGNSS(全地球航法衛星システム)と比べ、▽上空視界に左右されないので、住宅地やトンネルでも施工ができる▽任意の座標現場で作業が可能▽ローカライゼーション(現地座標変換)の作業が不要▽導入費用はGNSSの半額以下―などのメリットがある。また、メーカーやサイズを問わず、さまざまな油圧ショベルに機器を装着できるという。
 体験会は、津久見市網代で安部建設㈱が施工している福良川1砂防堰堤工事現場で開かれた。はじめに古城の江上卓也建設ICTサポートチーム主任が、県内におけるICT活用工事の現状や動向、県のICT建機導入補助制度などを紹介した後、GNSSと杭ナビを使ったICT施工の違いなどの説明をした。また、実際にICT油圧ショベルに搭乗して操作体験した。共催した伊東忠文支部長は「若者が入職しやすい環境整備は、受発注の双方で整えるべきと考える。まずは、支部の各社が率先して建機を導入する一方、発注者にも対象工事を増やしてもらいたい」と話した。
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