建設業に関わる業者や個人に呼び掛ける「建設業法令順守に関する講習会」が28日午後１時半から、オンラインである。九州地方整備局としては３年ぶりの開催。建設業法遵守ガイドラインを説明し、10月からスタートするインボイス制度については福岡国税局の職員が話す。 　昨年末に公正取引委員会などが公表した緊急調査によると、資材価格の高騰が続く中、価格転嫁がされず適正な請負代金が支払われていないことが問題となっている。「適正な請負代金の設定および適正な確保について」では、同行為が優位的地位の乱用に当たることなどを話す。「建設キャリアアップシステムについて」では、業者は成績評定の加点、国や県などの工事入札などで加点につながるほか、システムに積み上げられる技能者の就業履歴は、客観的評価として適正な処遇や、今後のキャリアアップなどにも生かせることなどを訴える。九州地整では、人手不足が大きな問題となる中、若い世代にも業界に魅力を感じてもらえるような取り組みにつなげたいと話す。 　新型コロナウイルスの感染拡大で、ここ数年開催を見合わせていた。今回は初のＷＥＢ開催とし、定員を定めず誰でも参加できる。申し込みは17日までに、企業名や氏名、役職、住所、電話番号、メールアドレスなどを記入し、メール（tsuji-h8910@mlit.go.jp）で。県建設業協会員は協会へ。