大分建設新聞

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第一種に3人合格 難関の電気工事士で〈楊志館高〉無料

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2023年02月02日
 楊志館高校工業科マルチエンジニアコース(定員80人)の3年生、髙盛維人さん、渕朔人さん、出田龍世さんの3人が高校生には難関資格の「第一種電気工事士」に合格した。
 電気工事士には第一種と第二種があり、第一種は500㌔㍗未満の工場やビルなど大きな電気設備の工事ができる資格。第二種の試験は高校生や専門学生などこれから電気工事業界に就職を目指す人、電気工事会社に勤める見習いの人など幅広い受験者がいる。第一種は、すでに電気工事に従事する人が中心で、実務経験のない現役高校生が合格するには、非常に難度の高い資格。
 しかも今回合格した3人は、電気科で電気だけを専門に学ぶ生徒ではなく、機械製造、電気、通信、建設、自動車、情報サービスなど、多彩な技術力を持つエンジニアを育成するマルチエンジニアコースの生徒。こうした工業全般を学ぶ生徒が毎年連続で難関の第一種に合格しているのは快挙といえる。
 3人は普段から指導教諭の補習を積極的に受けるだけではなく、夏休みも返上して補習を受け、それぞれの苦手な分野を克服したという。
 3人はほかにも資格を取得しているが、第一種電気工事士の資格チャレンジを通して、さらに上のレベルを目指す気持ちが芽生え「第三種電気主任技術者」を取得するために、髙盛さんは県立工科短大へ、渕さんと出田さんは日本文理大学へ進学する進路を選択した。3人とも将来は「学んだことを生かす仕事に就きたい」と希望している。
 指導した野田隆文講師は「3人とも素直で真面目に取り組んでくれた。さらなる高みを目指して進学するので、当校で積み重ねた努力を忘れずに目標を達成してほしい。マルチエンジニアコースの卒業生として、後に続く生徒へのとても良い目標となる」と話した。
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