大分建設新聞

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AR測量の可能性を発表 環境土木科3年生〈国東高校〉無料

行事・講習会・表彰別国地区
2023年02月01日
 国東高校(小田雅彦校長)は1月27日、国東市内のアストくにさきで学習成果発表会を開いた。生徒が1年間学んだ成果を発表して同高の魅力を発信するもので、国東中学校の2年生と国東市民も出席した。初めての卒業生となる環境土木科の3年生の猪原楓菜さん、東陽春さん、諸冨愛武さんがグループ発表を行った。
 3人は、テーマを1期生が地域と連携した学校設定科目「最新土木技術」を学習してきた中から「AR測量の可能性『最新土木技術』を通して」にして計画し、実行、考察のステップに分けて進めたという。
 計画では、校内にある仮設道路を用いて完成予想となる道路モデルを3D画像で表現したこと、地元企業、国東市役所の協力で学習、実習したことを紹介。
 実行では、まずARとは現実の風景に対してコンピューターで情報を合成して表示する技術ということを説明。ドローン測量では仮設道路を計測したが、操縦は難しかったこと、苦労したことなどを話した。
 一方で、徐々に道路モデルができていくことは楽しい作業となったことも紹介。AR測量では、作成した道路モデルを携帯端末にダウンロードして、実際の現場でARグラスをかけて現場が計画通りに出来ているか確認すると、自分の視野がまるで拡張現実の世界であるかのように見えることなどを、動画を交えて発表した。
 考察とまとめでは、先端土木技術が土木技術者に今後もたらすメリットを挙げ、将来の期待を語った。
 発表を終えた後、司会者からの「なぜ環境土木科に」という質問に猪原さんは「父が技術者で、土木の現場で働く姿にあこがれたから」と答えていた。
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