大分建設新聞

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別府タワーがリニューアル 中間展望デッキなど新設〈開世通商〉無料

行事・講習会・表彰別国地区
2023年01月31日
 別府市を象徴する「別府タワー」(開世通商㈱所有)の大規模改修工事が終わり、1月27日リニューアルオープンした。前日にメディア向け内覧会が開かれ、16・17階の最上階展望台のほか、途中階に新設されたキタハマデッキ、中間展望デッキが公開された。
 別府タワーは1957年5月、梅林建設㈱により建築されたRC造高さ90㍍の17階建てタワー(今回の改修工事で高さは100㍍に伸長)。当時の地元財界人らが設立した「別府観光開発」が別府温泉観光産業大博覧会の目玉にと、2億8000万円を投じて建設した。設計は、大阪・通天閣や東京タワー、さっぽろテレビ塔なども手掛けた建築家の内藤多仲。2007年には国の有形文化財(建造物)に登録され、21年3月からは開世通商が経営を行っている。
 今回の大規模リニューアル改修では、別府市の夜のネオン広告として親しまれてきた「アサヒビール」の看板文字の取り外しを22年5月から行ったのを始め、鉄骨部の塗装を建築当時のグレーに復元。照明の増設、展望台のガラス入れ替え、望遠鏡の増設、エレベーター1基追加、1階エントランスの改装と外壁塗装などを行った。5階には人工芝を敷いたキタハマデッキや多目的トイレなどが新設された。
 施工は堤建設工業㈱(大分市、堤伊佐子社長)が請け負い、1月27日にリニューアルオープンを迎えた。事業費は非公開。タワーでは今後、季節やイベントごとに色を変えるライトアップなどを行う予定となっている。
 同社の兼光郷道代表取締役副社長は「別府観光が今年一年良いスタートを切れるように、別府タワーがそのシンボルとなって町を照らしていきたい。地元の方にもぜひ新しくなったタワーからの眺望を楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 同社は別府タワーのほかにも、観光事業として稲積水中鍾乳洞(豊後大野市)の経営なども手掛けている。
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