大分建設新聞

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アーティストの相談窓口 別府市末広町にオープン無料

行政・統計・データ別国地区
2023年01月26日
 NPO法人BEPPU PROJECT(中村恭子代表理事)は21日、別府市末広町のレンガホール1階に「別府市創造交流発信拠点TRANSIT(トランジット)」をオープンした。現地でオープニングセレモニーが開かれ、長野恭紘市長や関係者、近隣住民など約100人が参加した。
 別府市に活動や制作の拠点を求めて移住、定住を考えているクリエイターやアーティストの相談窓口にしようとレンガホール内の一部スペースをリノベーションしたもの。
 新設された施設は、1928(昭和3)年に建築された「レンガホール(旧別府郵便局電話事務室)」内にあり、事務室と展示室を合わせた約延べ72・19平方㍍。設計・施工はDABURA・m㈱(別府市、光浦高史代表取締役)が請け負った。
 柱などの使える部分はそのまま残し、壁や机、パーテーションなどには主に九州産の構造用合板を使用している。目を引く壁面の展示ウォールは、全部で1540ピースのパーツで構成されており、展示棚を差し込み式で追加でき、クリエイターやアーティストの作品によって、自由に展示レイアウトを変えることができるよう工夫されている。展示室中央には、訪れた人がおすすめスポットを書き込める市内マップなども配置した。総改修費用は500万円。
 同団体は、クリエイターやアーティストが集まる市内の「清島アパート」の運営も行っており、市に居住を希望するクリエイターたちへ制作拠点の紹介や、文化観光の情報発信窓口として活動している。今後は新設した施設で、文化観光の情報発信窓口、交流拠点として活動するほか、今年度は移住に関する相談を20件、同移住者数10人などの目標を掲げている。
 オープニングイベントでは、来賓の長野市長を含めたテープカット、近隣住民を含めた餅まきなどが行われ、施設の完成を祝った。
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