大分建設新聞

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28日から供用開始 春木川パーク東エリア〈別府市〉無料

工事・計画別国地区
2023年01月25日
 別府市のミネルバ㈱が2022年8月から着工、整備を進めていた国道10号沿い春木川パーク整備運営事業(Park―PFI)の東エリアが完成し、28日から供用開始する。これに先立ち21日、現地でオープニングイベントが開かれ、長野恭紘市長をはじめ関係者約40人が出席した。敷地内の公園施設「資さんうどん別府店」も合わせて開業する。
 春木川パーク整備運営事業は、㈲ゴトーシステムサービス(別府市)を代表法人としたミネルバスポーツクラブ(別府市)、㈱青木商事(宮崎県)、㈱西商店(別府市)の4社からなる特定目的会社ミネルバ㈱を市が運営事業者として22年1月に決定、運営期間20年間で契約を締結した。
 西エリアと東エリアでそれぞれ整備計画が進められており、28日から供用開始する東エリアは敷地2499平方㍍。テナントとして飲食チェーン「資さんうどん」(北九州市)とスポーツショップテナント「春木川スポーツ」(オープンは1月末ごろリリース予定)、遊歩道、人工の小川、駐車場が整備された。東エリアのテナント棟は、設計を㈱トーア(宮崎県都城市)が、施工を㈱菅組が請け負った。
 「資さんうどん別府店」は全国で60店舗目、県内では大分、中津に続く3店舗目の出店となり、公園敷地内にテナントとしてオープンするのは同店では初の試み。店内には86席を設け、公園内という立地からテイクアウト専用窓口も設けた。ファミリー層の利用を視野に入れ、店舗初のソフトクリームなどもメニューに組み込んだという。
 今後、国道10号を挟んだ公園の西エリアには、敷地9238平方㍍のうち約6000平方㍍を立体化し、1階にスーパーセンタートライアル、2階に人工芝を用いたグラウンド、多目的スタジオ、カフェ、売店、管理事務所などを建築する計画となっている。2月に着工、夏ごろのオープンを目指す。総事業費は非公表だが、これらの整備により市では年間約1400万円程度の使用料収入を見込んでいる。
 21日のオープニングイベントでは、ミネルバの後藤力代表取締役会長が「夏ごろには全ての施設が完成予定。市民の活気あふれる施設となるよう努力したい」とあいさつ。来賓の長野市長が「人気の飲食チェーンが入るということで、市民からの期待の声も大きかった。市、市民、観光客の3者が喜ぶ事業展開の前に、まず安全第一で完成することをお願いする」、㈱資さんの佐藤崇史代表取締役社長が「初めての試みを多く詰め込んだ店舗。多くの方に利用していただきたい」とそれぞれあいさつした。その後関係者によるテープカット、長野市長による一番うどんの実食、近くの「ひめやま幼稚園」園児7人による記念植樹などで完成を祝った。
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