大分建設新聞

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ため池の役割を知る 生物見学会〈日出水利〉無料

行事・講習会・表彰別国地区
2022年11月30日
 県東部振興局日出水利耕地事務所は先に、杵築市大片平の甑岩ため池の整備工事に伴い、その役割や重要性を知ってもらおうと、同市立八坂小学校(堀美佳校長、全校児童154人)の6年生を招き、ため池の生物観察会を行った。児童32名、市役所職員、地元関係者など約50人が参加した。
 同日は、同事務所企画検査班ら15人が事前にため池に入り、水槽で見せる生物を捕獲。現場を訪れた児童たちに、飯田照康主査が①市内にため池が何カ所あるか②入っている水の量は③工事ではどんなことをするか―などを、クイズを交えながら説明した。
 その後、県内で生物や地質の研究を行っている「大分生物談話会」のメンバー3人が、水槽に入れた生物たち、ドブガイ、ツチガエル、オオクチバスなどの約10種類について生態や希少度について解説した。児童たちは、普段見る機会がない生物たちの話に興味深く耳を傾けていた。
 観察会に参加した久本結愛さんと植木優菜さんは「(住んでいる市に)331カ所もため池があることを知ってびっくりした。ため池の水が農業に絶対必要で、大切なことがよく分かった」と感想を述べた。
 甑岩ため池は、堤体工事のため現在水を抜いてるところ。工事は九州開発㈱が請け負っており、工期は排水後から工事開始で約2年間を見込む。総事業費は約2億円。
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