大分建設新聞

ニュース記事

「宙館」来年1月オープン 杉乃井ホテル新棟が完成無料

工事・計画別国地区
2022年11月26日
 オリックス不動産㈱(東京都、深谷敏成社長)が2002年から別府市で運営している「別府温泉杉乃井ホテル」で、新築工事が進められていた本新棟が23年1月26日に開業する。新棟の名称は「宙館(そらかん)」で、最上階には海抜約250㍍から望む大パノラマ展望露天風呂などが完備されている。
 19~25年までの約7年間という長期の計画で行われている施設全体の大規模リニューアル改修工事は、本新棟「宙館」の開業で一つの大きな節目を迎えることとなりそうだ。
 天空の絶景が見渡せることや、大空の上に広がる果てしない宙(そら)をイメージして名付けられた「宙館」は、敷地内の再北西の最も高台に位置し、別府市内が一望できる場所に建つ。敷地1万9805・11平方㍍にRC・S造地上14階地下1階建て延べ3万4222・9平方㍍。客室はスイートルーム4室を含む計336室で、設計・施工は鹿島建設㈱が請け負った。工期は20年11月~22年12月末までで、23年1月26日に開業予定。
 眼下に広がる、湯煙立つ別府の街並みと、別府湾に沈む夕陽が一望できる大パノラマ展望露天風呂「宙湯(そらゆ)」や、地場産の食材を使用したビュッフェレストランなどが注目されている。
 引き続き行われるリニューアル工事では、21年12月に閉館し、現在㈱安藤・間が請け負い解体中のHana館(S+RC造地上13階地下2階建て延べ2万1544・21平方㍍、客室215室)跡地に、新たな客室棟を建設する予定となっている。この大規模リニューアルにより、トータルでの客室数は647室から約700室へと増加する予定で、総投資額は約400億円以上。
 宙館は、大展望露天風呂「棚湯」や水着着用の屋外型温泉施設「ザ・アクアガーデン」のあるスギノイパレスへ続く連絡通路も設けられており、アミューズメントエリアへのアクセスもスムーズに行えるようになっている。コロナ禍から徐々に復活を見せる別府観光業の後押しと、インバウンド消費への利用に期待が高まる。
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP