大分市商工労政課は21日、大分市内のホテルで45回目となる技能者表彰式をした。対象となる６２２人の中から建設業で４人が受賞した。表彰は、長く同一の職業に従事し技能者の精進をたたえ、技能水準の向上、人材育成に貢献した人に市が表彰する。
　今年は審査の結果、功労の匠で４人、技能の匠で２人、期待の匠で１人の計７人が選ばれた。式には受賞者、佐藤樹一郎大分市長、市職員、藤田敬治市議会議長含む来賓など約50人が出席。
　選考委員会の藤田三吉会長（県建設業協会大分支部長）が「優れた技能・技術を有しているのはもちろんのこと、大分市の産業振興に寄与しているか、各技能者の模範となっているかの三つの観点から今回慎重に検討し、７人が選ばれた。受賞された皆さま方が、さらに活躍すると同時に、大分市の街づくり、産業発展に寄与することを期待している」と選考基準などを報告。
　佐藤市長が表彰状と記念品を贈呈し「大分の産業の振興に貢献していただき、感謝申し上げる。技能者には多くの産業を支えてもらっているが、その一方で少子高齢化、人口減少社会などで労働者の減少、後継者不足など大きな課題がある。今後もさらなる活躍を祈るとともに、人材育成に頑張ってほしい」などとあいさつをした。
　受賞者を代表して舞台美術表彰の福田征洋さんが「今回の受賞は先輩方や家族・同僚の支えがあったからだと思い、自分に携わってくれた方々に深く感謝している。今回の受賞を機にこれからも慢心することなく技術・技能の研さんに努め、さらに若者の指導育成に積極的に取り組みたい」と謝辞を述べた。
　建設関係の受賞者は次の通り。
▽匠の種類＝氏名（職種）
▽功労の匠（60歳以上）＝佐藤輝明（建築板金）、田中軒二（塗装）、河野靖男（左官）
▽期待の匠（40歳未満）＝花田諭（鉄筋施工）。