大分建設新聞

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夫婦岩遊歩道が完成 豊後二見ヶ浦〈佐伯市〉無料

行事・講習会・表彰県南地区
2022年11月22日
 県内の初日の出の名所で知られる佐伯市上浦の豊後二見ヶ浦で20日、夫婦岩を間近で見られる遊歩道の完成記念式典があり、地域住民を中心とした多くの市民が参加し、通り初めや餅まきなどで完成を祝った。
 遊歩道は、地域住民らでつくる「豊後二見ヶ浦事業実行委員会」(神田正委員長)が中心となって整備。遊歩道の完成で、これまで見えなかった角度からも夫婦岩を見物できるようになった。
 夫婦岩を結ぶ大しめ縄は、1969年に地元の野球チームが町おこしの一つで架けたのが始まり。以来、半世紀にわたり同委員会が毎年12月に仮設の橋を渡して新調していたが、橋脚部分が劣化して安全面の不安が出てきたため、県と相談し観光振興にもつなげようと、昨年度に「遊歩道設置プロジェクト」を立ち上げ、実施設計を九建設計㈱に委託、今年度に入り工事を地元の㈲深野建設に発注して整備を進めていた。
 遊歩道は、市立東雲中学校裏庭近くの岸から夫婦岩の裏側(東側)に延びる長さ約60㍍、幅約4㍍。景観にマッチした石造りで、高齢者や車椅子利用者も使いやすいようバリアフリー化した。道沿いには無人休憩所を設け、内部ではおみくじやお守り、願いを込めて投げる「福石」などの販売もする。
 総工費は2800万円。クラウドファンディングや企業版ふるさと納税で約1450万円を集めた。
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