大分建設新聞

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埋却地の現状把握 鳥インフル発生に備え〈大分支部〉無料

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2022年11月16日
 県建設業協会大分支部は14日、2011年7月に中部振興局と締結した口蹄疫や高病原鳥インフルエンザなどの緊急対応防疫業務協定に基づき、大分市内の養鶏場で鳥インフルが発生した場合に備え、処分したニワトリを埋める埋却予定地を中部振興局担当者と視察した。
 視察には支部から藤田三吉支部長をはじめ、久保田高司・柴田康輔・三浦宏之3副支部長、11年2月に大分市内で鳥インフルが発生した時に埋却作業などをした支部会員の㈱タカハシの高橋八郎社長が参加。
 まずは大分市上戸次の大規模養鶏場の埋却予定地を視察。中部振興局農林基盤部の工藤政彦課長補佐(総括)が養鶏場横にある埋却予定地の概要などを説明。参加者へ「麓からここまで道は狭いが、11㌧トラックや重機が来ることができるか」と問い、参加者が「4㌧しか無理だろう」「重機は麓から自走して登ってこないといけない」との意見が出た。また、高橋社長が前回出動した際の状況を説明し「夜間作業も必要で、人手もいる。最低地下5㍍は石などがない場所を探す必要がある」などと話した。
 この養鶏場には8万羽のニワトリがいるそうで、埋却予定地は草木が生い茂り、もし鳥インフルが発生した場合、同予定地を整備してから埋却しなければならず、処分対応に時間が掛かる。
 そのため、工藤課長補佐は「もしもの備えとして、片道約30分の臼杵市掻懐の養鶏場に整備されている埋却予定地の使用を考えている」と説明をしたが、参加者から「時間と距離を考え、この上戸次で埋却することが望ましい」と意見が出て、藤田支部長が「臼杵までなら、人員、車両の確保も相当数必要。一度草木を刈り、本当に埋却できるか確認する必要がある。その際は、支部としても協力する」とした。中部振興局では、これを受け養鶏場と整備に向け、今後打ち合わせをしていく。
 上戸次の養鶏場視察後は、備えとしている臼杵の養鶏場を視察。工藤課長補佐が「2方向からダンプなどが通行できる。場所もあり、埋却予定地として使える」と話し、上戸次の養鶏場現地で埋却する場合と、臼杵の養鶏場まで運んだ場合の計画書などを作成する際の協力を要請した。
 その後、大分市福宗にある県警察学校近くにある養鶏場内の整備された埋却地を訪れ、視察を終えた。
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