日田林工高校（中西俊裕校長）建築土木科の２年生40人は11月９・10日の両日、日田市内の土木・建築企業16社と行政３機関の19事業所でインターンシップをした。
　土木コース20人と建築コース20人は、小人数グループに分かれ、地元建設会社や設計会社、管轄役所などを訪れ、社員や担当者の指導で実習した。
　２０１７年九州北部豪雨により被災した筑後川水系花月川で河川堤防の保全工事に取り組んでいる河津建設㈱には土木コースの２人が訪れ、現場でのＩＣＴ機械の使い方の説明を受け、また測量機器を用いて実際に操作も体験した。
　生徒の１人、佐藤泰成さんは「学校で習っていた工事の基礎知識があったので実際の現場でＩＣＴ技術によって工事が進められているのがわかった。建設の仕事は自分が造ったものが残されていくので仕事としてやりがいを実感する」と語った。
　一方、㈲宇野建築事務所には建築コースの吉村吐空（とあ）さんが訪れ、ＣＡＤ操作について手ほどきを受けた。吉村さんは「学校では学べない実際の業務に触れられて、その幅広さを実感した。将来は建築関係の仕事に就きたい」と目を輝かせた。
　同校の建築土木科主任の三笘晋也教諭は「本校の特徴として、所属した学科に関連した専門職に就く卒業生が多い。進路選択をする中で２年生のこの時期に、職種や働くことの意義や厳しさを体感し学ぶことができるのは、生徒にとっても幸せなこと」と、インターンシップの意義を強調した。
　今回のインターンシップで同校生徒を受け入れた機関、企業は次の通り。
▽土木コースの20人＝筑後川河川事務所日田出張所、大分河川国道事務所日田国道維持出張所、日田市役所、河津建設㈱、㈱川浪組、㈱谷組、㈱平成建設、池部土木㈱、大日測量設計㈱、㈱東豊開発コンサルタント、㈱原田土木、日野建設㈲
▽建築コースの20人＝日田市役所、河津建設㈱、㈱平成建設、㈱諌山工務所、㈱江藤工務店、梶ホーム、加藤建設㈱、新和リファイン㈱、野村一級建築設計事務所、㈲宇野建築事務所、㈱東豊開発コンサルタント、大日測量設計㈱。