大分建設新聞

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玉来ダムで竣工式 水害、事業遅延を乗り越えて無料

行事・講習会・表彰豊肥地区
2022年11月09日
 大分県と竹田市は7日、今年度完成の玉来ダムで竣工式をした。
 神事、竣工式には、国や県、市、関係団体、県選出の国会議員、県議、市議、大成・菅・友岡JVら約80人が出席。神事で関係者が玉串をささげた後、広瀬勝貞知事が「これまで度重なる水害があり、政権交代による事業の遅延などを乗り越えてきた。国土交通省と地元の協力に感謝する」とあいさつ。
 広瀬知事、豊田俊郎国土交通副大臣、土居昌弘竹田市長、藤巻浩之九州地方整備局長、竹田水害緊急治水ダム建設促進委員会の村上長生会長ら12人が管理所横の堤頂部入口で、くす玉割りをして竣工を祝ったほか、阿賀野獅子舞や記念碑の除幕をした。
 また、村上会長の前任で今年2月に亡くなった丹統司前会長(76)の妻美和子さん(72)に感謝状が贈られた。
 式終了後、場所を市体育センターに移して祝賀会。
 土居市長は「未来のため用地を提供いただいた地元地権者に感謝する。災害に強い竹田市をつくる決意だ」とあいさつ。
 来賓の豊田副大臣が「近年、大規模水害が発生しているが、一層のスピード感を持って河川整備の加速化、流域治水事業を行う」と祝辞を述べた。
 施工者を代表して大成建設㈱の田中茂義副社長兼土木本部長が「本体工事に関わることができ技術者として誇りに思う。県の発展を願う」と話した後、代表者4組20人が鏡割りをして乾杯、祝宴に入り約200人が竣工の喜びを分かち合った。
 同ダムは、試験湛水中だった9月の台風14号の大雨で、水位が28㍍上昇し洪水の危険度は抑えられ玉来川下流域では被害が見られなかった。
 引き続きダム周辺工事を実施しながら2023年度から流水型の運用を開始する。
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