大分建設新聞

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12月11日に着工式 中九州横断道路竹田―波野間〈竹田阿蘇道路〉無料

工事・計画豊肥地区
2022年11月08日
 2019年度から佐伯河川国道事務所が整備を進めている中九州横断道路・竹田阿蘇道路の進捗状況を調べた。
 今年度は、当初予算に7億8000万円を確保し、1号橋(上部工はPC多径間連結ポストテンションT桁橋112㍍とPC多径間連続ラーメン箱桁橋248㍍の総延長360㍍)の詳細設計を㈱橋梁コンサルタントに委託したほか、竹田ICの濁淵川橋(鋼多径間連続鈑桁橋、81・5㍍)下部工を㈱盛田組で着工。
 また、地質・水文調査や用地調査、相続説明など業務、事業損失事前調査などを委託したほか、地元自治会や中学校、高校などで事業進捗状況を説明するなど積極的に事業の展開を図り、12月11日には竹田小学校(竹田市)体育館で、同事務所と熊本河川国道事務所が主催する着工式を予定している。
 事業概要は、竹田市会々の竹田ICを起点に、熊本県阿蘇市波野小地野の道の駅波野付近に設置する(仮称)波野ICまでの延長22・5㌔。
 起点から県境までの16・9㌔が佐伯河川国道事務所、残りは熊本河川国道事務所が管轄する。全体事業費は約688億円。21年度末時点での事業費ベースの進捗率は約5%。
 区間内には構造物として、橋梁20カ所、トンネル1本のほか、国道442号との交差部に(仮称)竹田久住IC、国道57号との交差部に(仮称)竹田西IC、県道穴井迫荻線との交差部に(仮称)荻IC、終点に(仮称)波野ICを設置する。幅員は全線2車線の12㍍。道路最急勾配は、現道の国道57号の約7・4%に対し約4%と勾配が緩やかになり、(仮称)竹田西IC―(仮称)波野IC間は、ほぼ上り坂となる。
 橋梁や構造物などについては、橋梁20カ所のうち起点側から、竹田ICの濁淵川橋(鋼橋、81・5㍍)、1号橋(前述)、3号橋(鋼2径間連続鈑桁橋、74㍍)、竹田西インターランプ橋(鋼単純合成板桁橋、50㍍)、4号橋(30㍍)、5号橋(49・7㍍)。跨道橋は、竹田地区の1号跨道橋(PC傾斜材付きπ(パイ)型ラーメン橋、55㍍)。2号跨道橋(同、41・2㍍)、竹田久住地区の3号跨道橋(同、51・7㍍)のほか、水路橋の4号跨道橋(PC単純中空床版橋、20㍍)、5号跨道橋(PC傾斜材付きπ型ラーメン橋、65㍍)、6号跨道橋(同、62㍍)7号跨道橋(PC単純中空床版橋、35㍍)などの詳細設計が委託されている。一般構造物は、竹田地区で箱型函渠7カ所、竹田久住地区で同5カ所を設ける計画。
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