大分建設新聞

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ICT施工の現場を体験 分大・文理大生のバスツアー〈BUILDOITA〉無料

社会貢献・人材育成県北地区
2022年11月07日
 BUILDOITA(おおいた建設人材共育ネットワーク)は10月29日、中津市内の三光本耶馬渓道路工事現場と山国川河川敷、中津土木事務所で、大分大学・日本文理大学の学生20人を招いて「土木の日デジタル体験バスツアー」を実施した。
 県では、建設産業の喫緊の課題となっている就業者の高齢化や担い手の確保のため、新3K(給与・休暇・希望)の実現に向けてデジタル技術活用による生産性向上に取り組んでいる。今回の企画は、建設産業の新たな魅力を広く発信することを目的として、県内の大学生を対象に最先端技術を活用した体験型イベントを実施したもの。
 三光本耶馬渓道路跡田地区で、大分河川国道事務所の鶴田健太郎建設監督官が建設業の現状とICT、工区の全体概要を説明した後、河津建設㈱の財津洋一監理技術者をはじめ津江慧人現場代理人、土木部の梶原裕文課長らが、ICT施工の前提として作成された3次元設計データーをパソコンの画面で説明し、ブルドーザーとバックホウの実機でICTによる施工を説明した。
 学生は順番にブルドーザーとバックホウの操縦席を見学し、走行軌跡と回数分布がリアルタイムに車載モニタで確認できること、3DデータとGPSにより掘削位置とラインがモニターに表示されて誘導してくれることを実際に確認した。
 日本文理大学3年生の横山陸さんは「講義では聞いていたが、初めて見たブルドーザーの自動で動く排土板が特に印象に残った。建築学科だが土木を専攻している。卒業後は建設業へ進路を定めている」と話した。
 大分大学2年生の大賀倭さんは「施行中の土木現場を見ることはめったにない。数センチをコントロールできるICT施工の効果は凄い。将来は九州で、建築の分野でも防災の仕事に関わりたい」と話した。
 午前中は山国川の河川敷でスマートフォンのLiDAR機能を使った測量を行い、中津土木事務所で3次元データを作成し測量の成果をVRを使って確認した。
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