大分建設新聞

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大建協大分支部らが安全パト無料

管内現場の2カ所を確認

社会貢献・人材育成大分地区
2022年10月27日
 大建協大分支部と建災防県支部大分分会は19日、大分県土木事務所・大分市建築課・大分労働基準監督署とともに、2022年度第1回目の建設現場安全パトロールを大分市駄原で整備中の大分空港ホーバークラフトターミナル工事現場など2カ所で行った。支部会員、協力官公庁、団体から10人が参加。
 大分職業訓練センターでの出発式で藤田三吉支部長が「安全は全てに優先する。私たちは、無事故で工事を竣工することが使命であり責任だ。安全パトロールは無事故に通じる。有意義なパトロールとなることを願う」、また大分労基署の利光俊浩署長が「墜落事故が連続発生している。死亡事故災害をこれ以上発生させないようご協力を。今日は専門家の指摘事項を勉強したい」と、それぞれあいさつした。
 パトロールした建設現場は、大分県土木事務所発注の市内駄原の大分空港ホーバークラフトの大分市側ターミナル工事現場(施工・㈱佐伯建設)と、大分市発注の東鶴崎の鶴崎公民館集会室棟の増築工事現場(施工・平倉建設・後藤総合工業JV)の2カ所。
 このうち大分空港ターミナル工事(令和4年度空ア港大第1号海上アクセス整備工事)の現場では、佐伯建設の岩田吉弘現場代理人から工事概要や作業内容、作業人員などについて説明を聞き、参加者は安全管理体制や墜落・転落防止対策、重機、安全掲示看板などを細かく点検した。
 点検後の講評では、良い点として「事務所内に他現場の事故例があり、水平展開しているのでわかりやすい」「海の近くなので救命器具用具が万全」「とくに遵守すべき2項目重点労災防止運動、KY活動の掲示」「用途備品のほか、使用しない備品管理もしっかりしている」「危険予知の項目について、原因を具体的に明記している」などが評価された。一方、改善点として「使用できないワイヤーロープの処理」「重機の運転席にあった缶。ブレーキの邪魔になる」などの細かな指摘もあった。
 利光署長は「ハード面の安全対策は万全。ソフト面でも災害防止に対する意識の高さと他の現場にはない取り組みに感心した。注目度が高い現場だけに、発注者の県土木と佐伯建設、労基が連携して見本となる現場にし、竣工まで無事故で」と満足そうだった。午後からは、大分市発注の東鶴崎の鶴崎公民館集会室棟増築工事現場にまわり、同様に点検した。
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