大分市下宗方の県立大分高等技術専門校で15日、第52回県技能祭左官部門の技能コンクールが開かれた。県内の左官工事会社３社から６人が出場して「かまどづくり」の熱戦を繰り広げた。
　開会式で、県左官業組合連合会の堤裕也会長が「県左連は毎年、技能大会にエントリーしている。今回は今までとは違った左官技術をアピールするために『ミニかまど』をそれぞれがテーマを決めて自由に仕上げる課題にした。11月６日の技能祭当日に今回の作品を展示して、一般投票で審査する。選手の健闘を祈念する」とあいさつ。
　選手は、審査員をはじめ多くの関係者が見守るなかで、コンクールの課題である２合用の炊飯ミニかまどに、４時間にわたって緊張感を持って取り組んだ。
　閉会式で小林安則審査委員長は「新しい試みということで、準備期間が無いなかで良い仕上がりだった。選手がそれぞれ違う手法に取り組むということで審査する方も勉強になった。次の機会にもチャレンジを。きょうの審査と技能祭の時の一般評価を加点して決める」と総評した。
　続いて河野靖男副技術委員長が「皆さんご苦労様でした。県左連の会議で新しい取り組みを説明したところ、委員から斬新で良いと言葉をいただいた。参加していただいたことに感謝」と堤会長の言葉を伝えた。
１位の入賞者は、11月６日の県技能祭で表彰される。

出場選手は次の通り。
▽氏名＝所属、地域技能士会名
▽菊屋彰浩＝㈱エンワ、大分地域技能士会
▽栗山丈一朗＝㈱原田左研、日田地域技能士会
▽上屋敷人士＝同、同
▽坂倉正規＝同、同
▽永易大空＝同、同
▽佐藤智紀＝㈱佐藤組、同。