大分建設新聞

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本耶馬溪中で測量体験 県測量設計コンサル協会無料

社会貢献・人材育成県北地区
2022年10月13日
 県測量設計コンサルタンツ協会は7日、中津市立本耶馬渓中学校で測量体験学習を開催した。担い手確保を目的とした啓発事業で、将来を担う若者に建設コンサルタントという職業を認知してもらうために毎年実施している職業紹介の出前授業。全校生徒41人に先生10人の計51人が参加し、協会から会員8社24人が参加した。
 同協会の三浦慶宣副会長が「皆さんの身近にある道路や橋、トンネル、ダムをつくる時は、まず地形、大地の形を把握する必要がある。いろいろな機器を使って測定するのが測量という仕事。地震や台風が起きた時、壊れた箇所を一番最初に行って測り、どういう風に復旧したらよいか調べるのも測量の仕事」と、分かりやすく紹介した。
 窪田秀樹校長は「きょうは協会の方が実際に現場でやっていることを、理解しやすいよう準備してくれました。体験は職業について知ること、実際に働いている人から学ぶということ」と、生徒たちに体験学習の意義を話した。
 続いて協会の山本新平広報副委員長が作業内容の説明を行い、体験学習が始まった。
 3グループに分かれて20分単位で交替しながら、①体育館に「本中」の文字を協会員がマーキングして、その変化点を実際にトータルステーションを使用して測り、ノートパソコン(電子平板)上に測った座標点を結線して「本中」という文字が出来上がるのを体験する②レベルという器械とスタッフという道具を使い、正確な高さの測り方を勉強する③歩測とは自分の歩幅で距離を求めること。自分の1歩の長さを測って、実際に距離を測ってみる―などの作業を勉強した。体験学習終了後、運動場でドローンの実演と写真撮影を行った。
 代表の男子生徒は「高校は土木を志望している。機会があれば日田市の測量設計会社に行ってみたい」、また女子生徒は「土木は難しい印象を持っていたが、実際に体験して楽しいことが分かり、ためになる時間を過ごせた」と感想とお礼を述べた。
 終わりに協会の伊藤良浩広報委員長が窪田校長に記念品を贈呈し「この学校の近くには皆さんの生活の安全を守る砂防施設、生活を豊かにする建設中の中津日田道路がある。今回の体験学習をきっかけに私たちの業界に興味を持っていただき、いつの日か一緒に仕事をする日がくること願います」と閉会のあいさつをした。
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