大分建設新聞

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野津高跡地整備が完了 新複合施設にリニューアル無料

行事・講習会・表彰県南地区
2022年09月26日
 臼杵市が県立野津高校跡地(同市野津町)を活用するため取り組んできた工事の完了式典が22日、現地であった。同校は2014年に閉校し、使われなくなった校舎を民間業者に貸し、農産物の販売やレストランとして活用する計画が進んでいた。市は改修工事の一環で同校の歴史を刻む記念碑を敷地内に設置。その除幕式も同日催され、新たな複合施設「大分+(プラス)学園」が正式にオープンした。
 式典には、県中部振興局の森優子局長、地元選出の2人の県議、市議のほか旧野津高校や地元の関係者約50人が出席。
 中野五郎市長が「懸案だった旧野津高の跡地活用策として、地元の農産物を活用したレストランや物品販売所などの整備が完了した。剣道部は、全国高校総体で3度の団体優勝、個人でも3人の優勝者を輩出するなど、野津の人々を元気付けてくれた。剣道部の活躍を歴史に残すため、校舎利活用に向けた整備事業の一環として、敷地内に門柱と一緒に記念碑を建てた」など主催者あいさつ。中野市長と旧野津高校関係者など6人の代表が記念碑の除幕をした。
 跡地利活用事業に関し、20年11月、市内野津町の㈱NEXTFARM社を利活用事業者に選定。事業執行には、教室棟の改修が必要となり、教室棟の排煙設備や屋上防水、建具改修、解体された管理棟跡地を駐車場に舗装する工事などを含めた教室棟改修工事を旭産業㈱、教室棟の高圧受設備設置、幹線、火災報知器等設置、電源・照明、外灯設置など電気設備改修工事を野津電設工業㈱、衛生設備を含めた給排水設備などを機械設備改修工事を㈲臼杵設備がそれぞれ施工した。
 また、不要となった管理棟などの解体は稗田建設工業㈱が請け負った。市が発注した総事業費は、県からの土地・建物購入費を含め4億400万円。
 市では、未利用となっているグラウンド、テニスコート、福祉実習棟、教室棟2階と3階の空き教室(2階2室、3階3室)の利活用について引き続き取り組んでいく。また、柔剣道場と体育館が、耐震性が不足しているため、常に人が出入りする使用方法は禁止する―などとしている。
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