大分建設新聞

ニュース記事

ICT工事が身近なものに 建設機械の現場研修会〈安部組〉無料

行事・講習会・表彰県北地区
2022年09月07日
 ㈱安部組は8月30日、中津市三光田口で行っている「大分212号三光本耶馬渓道路金色地区改良工事」の現場で、ICT建設機械施工の現場研修会を開いた。大建協別府支部会員や別府土木事務所の関係者など約30人が参加した。
 研修会は、県内の小規模土工などでもICT対象工種が拡大してきていることから、ICT活用工事を身近なものに感じてもらい、積極的な導入を図る目的で企画された。別府土木事務所が実際にICT建機を使用中の現場がある安部組へ依頼したことで実現した。研修実施場所は、建設が進められている「中津日田道路」の田口IC先の区間で、掘削工、路体盛土工、路床盛土工、のり面整形工などが行われている現場。
 同社工務部の工藤忠臣主任が現場の工事概要、ICT対象工種などについて説明。ICT技術の活用が建設現場の生産性を向上させること、3次元データの納品(出来形管理資料)は電子検査としてビューワー付きファイルで3次元モデルとともに属性情報として測定結果を表示する場合は紙納品が不要であることなど、ICT建機導入のメリットについても紹介した。
 続けて実際ののり面整形工現場で、ICTバックホウ(1・2㌧)で試乗体験をした。体験者は操縦席に設置されたモニターを見ながら、実際に重機を操作してみるなどし、身近になってきたICT建機を体感していた。
 工藤主任は「ICT建機は、昔の技術からは考えられない進歩。この現場でのICTを活用した施工はまだ約1カ月だが、この短期間でも生産性の向上はしっかり感じている」と語った。
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP