大分建設新聞

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4ルート早期整備を 期成会が知事に要望〈中津日田間〉無料

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2022年09月07日
 中津日田間地域高規格道路促進期成会(会長・奥塚正典中津市長)は2日、県に「中津日田道路」の早期整備促進を要望した。奥塚会長、原田啓介副会長(日田市長)、両市の市議会議長、商工会議所会頭、女性の会、関係県議ら約20人が県庁を訪れ、広瀬勝貞知事に要望書を手渡した。
 計画延長約55㌔の中津日田道路は、9月現在の供用区間は22・8㌔に留まり、まだ半分以上が事業中区間も含めて未開通区間だ。これまでの経緯は、2020年10月に一部の「日田山国道路」が着工、整備中で、さらに翌年2月には耶馬溪山国道路が事業化され、三光本耶馬渓道路のうち田口インターチェンジ(IC)から青の洞門・羅漢寺IC間が23年度に開通する予定。今月11日には跡田トンネルの開通式も予定されている。
 これらの整備推進により沿線住民の期待は一層高まっており、今後周防灘地域、日田玖珠地域、大分別府地域の広大なエリアを循環する高速道路ネットワークの実現が待たれている。
 しかし奥塚会長は、国や県に感謝の言葉を述べながらも「中津日田道路は経済や観光だけでなく、災害時には命をつなぐ道にもなる。それだけにできるだけ早い時期の整備、予算確保をお願いしたい」と知事に要求した。
 期成会が要求した具体的な整備内容は、現在整備中区間の▽三光本耶馬渓道路のうち田口IC―本耶馬渓IC間10㌔(23年度開通予定の青の洞門・羅漢寺ICから日田方面へ)▽耶馬溪山国道路のうち耶馬溪町大島―山国町守実間8・5㌔▽日田山国道路(15年に事業化決定)のうち山国町守実―日田市三和間8・8㌔について、より一層の事業促進を求める。
 また、未着手区間の▽日田市(仮)三和IC―大分自動車道日田IC間の早期事業化も強く要望している。
 奥塚会長は、これらの実現のための予算確保について「われわれも県と共に予算の獲得に努力させていただく。どうか安定的な道路予算の確保を強くお願いする」と訴えた。
 なお、期成会は同日、知事に面会する前に島津惠造県土木部長にも同様の要望をした。
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