大分建設新聞

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別府・芹川発電所を改修 経営評価委員会〈企業局〉無料

行政・統計・データ大分地区
2022年08月17日
 県企業局経営評価委員会は3日、県庁で2022年度第1回の経営評価委員会を開いた。大石聡委員長ら委員4人のほか、県関係者など約30人が出席し、電気事業や水道事業の21年度決算見込み、経営戦略アクションプランの実施結果などについて報告、経営面での審査も行われた。
 磯田健企業局長があいさつを述べた後、各担当から事業経過、21年度会計について報告が行われた。電気事業はリニューアルした大野川発電所が21年12月に再稼働したことなどにより総収入は24億200万円、純利益が6億4600万円(前年度比4億800万円増)となった。工業用水道事業は水害が少なく、災害復旧費が抑えられたことなどにより、総収入は22億600万円、純利益は4億5300万円(同8700万円増)だった。
 審査後、大石委員長が「おおむね計画通りに進んでおり、経営については高く評価できる。再生可能エネルギーの必要性が高まる中、企業局の事業の規模は、施設、設備なども大きく、管理コストも膨大。いかにそれらを抑え、限られた人員で維持して行くかが最も重要な経営課題だ」と総括した。
 企業局の経営戦略アクションプランの実施計画の中で、22年度主要工事は次の通り。
 ◇電気事業
 【発電所リニューアルの推進】
▽別府発電所水圧管路他土木建築工事
▽同水車発電機他更新工事
▽芹川第一発電所水車発電機他更新工事
▽同維持放流バルブ改良工事
▽芹川第二発電所水圧管路他土木建築工事
▽同水車発電機他更新工事
▽桑原発電所調査、設計等業務委託
 【自然災害対策】
▽桑原発電所調圧水槽・水圧鉄管・溢流ゲート・藤河内ダム耐震性能照査(22~23年度債務負担)
▽下赤発電所下赤ダム・溢流ゲート耐震性能照査(同)
▽別府発電所2号水路橋復旧工事
▽同由布川取水口埋塞対策工事
▽阿蘇野川発電所災害復旧工事(20~22年度債務負担)
 【施設の適切な修繕・改良工事】
▽桑原北川線鉄塔化工事(第2工区)
▽大野川大南線鉄塔塗装工事
▽同電線張替工事
▽大野川発電所三重川制水門自動制御盤更新工事
▽芹川第三発電所共同井路蓋かけ工事(第2期)
▽別府発電所専用区導水路補修工事
 ◇工業用水道事業
 【給水ネットワークを用いた隧道点検および補修】
▽揚水隧道点検
 【自然災害対策】
▽大津留接合井耐震化工事(底盤)
▽大津留浄水場排泥槽耐震化工事
▽同沈殿池耐震検討業務委託(22~23年度債務負担)
▽同浸水対策詳細設計業務委託(同)
▽判田取水場浸水対策詳細設計業務委託
 【浄水場の老朽化対策、老朽化管路の更新】
▽判田浄水場沈殿池補修設計業務委託
▽主配水管日岡―三佐線(向原東地区)埋設管路補修(21~22年度債務負担)
▽同志村―須賀線、配水管須賀―細線塗覆装調査
▽埋設管既設電気防食設備全体調査
 【施設の適切な修繕・改良工事】
▽大津留浄水場特高受変電設備更新工事(22~24年度債務負担)
▽同配水ポンプ盤更新工事(同)
▽判田浄水場脱水機更新詳細設計業務委託
▽設備更新に当たっての省エネ機器の導入。
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