大分建設新聞

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デミー博士のオンライン研修会 大分上野丘高校が参加〈青春ビルドプロジェクト〉無料

社会貢献・人材育成大分地区
2022年08月16日
 将来の職業選択肢を考えるきっかけ作りとして、普段は業界に触れることのない普通科の高校生に「現場写真撮影会」を通して、土木の魅力を伝える「青春ビルドプロジェクト」が行われている。同プロジェクトは、噂の土木応援チーム「デミーとマツ」のデミー博士(出水享長崎大学院教授)が国土交通省九州地方整備局の協力を得て実現したもので、土木・建設業の認知度向上、イメージアップによる担い手確保を目指している。
 長崎・佐賀・大分の3県合同で実施している企画で、県からは大分県立大分上野丘高校の写真部が参加する。同校では8日、デミー博士による「土木について学ぶ」事前オンライン講座が行われ、撮影会に参加する6人の生徒が受講した。
 講義はデミー博士の自己紹介から始まり、普段の仕事内容(大学授業のほかにも長崎県軍艦島の調査、保全などの活動)や「土木とは」という基礎的な内容、また日本の土木技術がいかに世界的にも優れているか、などについて熱く語った。土木業界が日々の生活にどれだけ欠かせない仕事であるか、特に災害発生時には、人命救助や被災地の復旧で、自衛隊やメディアが通る緊急の道づくりのために、いち早く駆けつけていることなどについても触れた。
 生徒たちは、普段使用している水道、橋など身近なインフラ整備で業界が深く関わっていること、現場ではICT施工などにより昔の土木イメージから急速にデジタル化が進んでいることなどについて理解を深めていた。
 講義後、生徒からは「撮影会の現場は、何を目的に工事しているのか」、また当日の工事内容の見どころなどについて質問が出た。
 生徒は19日、大分市内の大分川管内法面補修外工事現場(柴田建設㈱)で写真撮影会を実施予定。撮影した写真については、本紙紙面での紹介、特設SNSアカウントでの掲載、写真展などを予定している。
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