大分建設新聞

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工事現場をより身近に 仮囲いに巨大アート展示〈三浦国土〉無料

社会貢献・人材育成大分地区
2022年07月28日
 三浦国土建設㈱(大分市、三浦宏之社長)は、工事現場を身近に感じてもらおうと、現場の仮囲いに巨大なアートを2枚展示した。また、工事の週間作業予定、週間天気、占い、熱中症警報などが表示できるタッチパネル式のデジタルサイネージを設置して、近隣住民たちと交流を図っている。
 現場は、県道207号大分挾間線沿いの県こども・女性相談支援センターと県赤十字血液センター間の大分市荏隈2丁目3。「公共下水道中央処理区大石町9176―2号線雨水施設工事」が行われており、仮囲いは高さ5㍍、長さは県道沿いに29㍍ある。
 展示のきっかけは、同社管理部の城土遥華さんが、せっかくある白い壁を地域住民の方に楽しんでもらえないかと考えていたところ、㈱大分銀行が取り組む「障がい者アートの商業化」を知ったこと。実際にアートを展示している大分銀行宗麟館を訪れ、今回の仮囲いにアートを展示した作家の姫野暁さん(別府市在住)の作品と出会う。そして、三浦社長、工事担当の木村和貴現場所長へアート展示を提案して了承をもらい、大分銀行の紹介で姫野さんの作品「ティラノサウルス」と「ハシビロコウ」が展示されることになったという。姫野さんにアートの使用料が支払われる。
 仮囲いに展示されたアートの間には、展示タイトル「Liberation by us.(私たちによる解放)」と、同社が看板に込めた想い「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)からの解放」、作家紹介が描かれており、道路沿いからのインパクトも抜群。また、仮囲いに沿って、オシャレなセイルバナー(曲線があるのぼり)が何本も設置されている。
 木村所長は「普通は、工事現場は近寄りがたい、工事をしているから仮囲いがあるぐらいしか思われない。しかし、このアート、サイネージなどが注目されることで、建設業の重要性、そしてわが社のことを知ってもらえる。姫野さんの両親も現場に見に来られて喜んでいた。他の現場へも広めていきたい」、城土さんは「この現場を見て、3Kと言われる建設業のイメージをなくしてほしい。多くの人に親しんでもらいたい」と話した。
 同社では、現場周辺の220世帯と近くの城南中学校へ、アートとサイネージ、工事内容を紹介するチラシを配っており、常に近隣住民に寄り添った工事をしている。
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