玖珠町の公月測量設計㈱（小野浩信代表取締役）が、若者の採用・育成に積極的で雇用管理の優良な中小企業として「ユースエール認定企業」に選ばれた。
　これは厚生労働大臣が認定しているもので、６月28日、日田市で認定通知書が同社に交付された。県内ではこれまで17企業が認定されており、玖珠町では初めて。
　ユースエール認定基準は「前事業年度の正社員の月平均所定外労働時間が20時間以下」で「月平均の法定時間外労働で60時間以上の正社員が１人もいないこと」、また「同年度の正社員の有給休暇の取得率が70％以上、あるいは年間取得日数が平均10日以上」など12項目の基準を満たさなければならない。
　同社の有給休暇の平均取得実績は12・９日、月平均所定外労働時間は17時間、新規学卒者採用実績と定着状況は、採用１人（離職なし）。これらの実績が評価された同社は、県の「健康経営事業所」の認定も受けている。
　小野代表取締役は「以前からこの認定制度があるのは知っていたが、取得は難しいと感じていた。しかし災害への対応など測量設計コンサルタントは地域になくてはならないものであり、そのためにも人材の確保は重要。今年は高校新卒者を１人雇用した。現在、専門学校で学ばせており、来年も２人程度採用したいと考えている。さらなる職場環境整備のため一つ一つの課題を解決していきたい」と認定の喜びを語った。
　ユースエール認定企業になると①ハローワークなどで重点的なＰＲの実施②就職面接などへの優先的な参加③自社商品・広告に認定マークを使用できる④日本政策金融公庫による低利融資⑤国が発注する入札で加点評価―などの特典がある。