大分市は28日、市役所で２０２２年度優良建設工事表彰式を開いた。表彰は、21年度に完成した設計金額が５００万円を超える工事２６３件のうち、工事成績評定点などを総合的に評価して、模範となる優れた業者を選定、初受賞２社を含む11工事13社を表彰した。
　表彰式では、佐藤樹一郎市長が受賞各社の代表者に表彰状と盾を授与し、「受賞工事は、市民が快適で安全な生活を送る上で必要な道路や公園、学校などの社会資本の整備、施設の老朽化に対するもので、次世代に引き継ぐ市民の大切な財産を、高い品質で施工していただいた。市民を代表し、厚くお礼申し上げる。受賞された皆さまには、本日の受賞を契機に、さらなる施工技術の向上と後継者の育成に尽力してほしい」とあいさつ。
　来賓で出席した大建協大分支部の藤田三吉支部長が「受賞した企業は豊富な経験と、日ごろから品質向上・環境問題・安全対策など多くのことをクリアした素晴らしい企業。建設業界は物価高騰や後継者不足、働き方改革による労働時間の上限規制など、さまざまな課題を抱えている。支部でも給与、休暇、希望の持てる新３Ｋを若年者に伝える努力をしているが、県外への流出を防ぐ取り組みを産官学で今後も進めていきたい」などと祝辞を述べた。
　そして、受賞者代表の平倉建設㈱の平倉啓貴代表取締役が「常日頃から無事故、無災害で、満足いただける施工を最大の目標とし、日夜努力と工夫を重ねてきた。本日の受賞の喜びを忘れることなく、安全と技術の向上に努め、さらなる発展に向け前進することを約束する」と謝辞を述べ、会を締めくくった。
　受賞者は次の通り。
▽会社名（代表者）＝工事名
　◇土木工事第一の部（２工事２社）
▽ピーエム工業㈱（首藤栄治）＝市道・猪野８号線橋梁下部工（２工区）工事
▽㈱クイック工業（佐藤圭介）＝市道・木ノ上東院線（田原工区）道路改築（５工区）工事
　◇舗装工事の部（３工事３社）
▽㈱安東建設（上田真生）＝大分都市計画道路・県庁前古国府線舗装工事
▽㈱センコー企画（阿南宣弘）＝市道・府内11号線修景舗装工事
▽九一建設工業㈲（後藤一郎）＝下郡公園園路舗装（２工区）
　◇造園工事の部（１工事２社）
▽東陽緑化㈱（渡邉周平）・㈲新名緑化（新名公明）ＪＶ＝下郡公園整備（２工区）工事
　◇建築工事第一の部（２工事３社）
▽平倉建設㈱（平倉啓貴）・後藤総合工業㈱（後藤敬三）ＪＶ＝大分市立大東中学校南東校舎新築工事
▽後藤建設㈱（久保田高司）＝大分市立別保小学校南校舎長寿命化改修工事
　◇管工事の部（１工事１社）
▽鬼塚産業㈱（鶴原達美）＝旧野津原西部小学校跡地簡易宿泊所整備給排水衛生設備工事
　◇電気工事の部（同）
▽小野電設㈱（小野圭太）＝寺畑Ｓ55住宅１Ａ―１棟幹線ケーブル改修工事
　◇その他工事の部（同）
▽㈱大総（由見真治朗）＝廻栖住宅解体（その２）工事。