大分建設新聞

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海外から新戦力2人入社 日伸建設工業が安全教育無料

社会貢献・人材育成大分地区
2022年06月27日
 日伸建設工業㈱(大庭浩司代表取締役)は17日、社内で特定技能生として雇い入れる外国人就労者2人に対し、雇い入れ時の労働安全衛生教育を行った。建災防大分県支部の石川雅久専務理事を講師に招き、約3時間のプログラムで実施した。
 受講したのは、今月13日にベトナム共和国から来日し、15日に入社した特定技能1号(5年勤務可能)のホアン・ダン・コンさん(30歳)と、レ・ヒュ・トウさん(28歳)の2人。共に日本での就労歴があり、車両系建設機械の資格を持っている。
 講義では、ベトナム語で作成された資料やイラスト漫画入りのテキスト、DVDなどを用い、日本とベトナムでの安全意識の相違点や指差呼称の重要性、グーパー運動、なぜそれを行うのか、などについて基礎から説明。
 実際のやり方についても、みんなで姿勢を正して実践した。ベトナムでは半袖作業が普通であるのに対し、日本では長袖着用、袖をまくって半袖にする着用も不可であることなど、さまざまな細かい点についても説明が行われた。また、建設現場における労災、死亡事故についても現場写真を見せながら説明し「事故が起きると自分に、会社にどんな影響があるか」などについても、質問を交えながら講義した。
 受講した2人は「ベトナム語の資料があり、分かりやすかった」「持ち帰って家で復習する」などと話し、日本での新たな仕事に向けて意気込みを見せた。同社には、すでに3人の外国人就労者が在籍しており、今回の雇い入れで計5人となる。2人はバックホウ、ローラーなどの運転資格を活かし、先輩社員とともに一般土木や舗装業での活躍が期待されている。
 2021年10月末時点で、県内で働く外国人労働者数は7313人、うち国別では最も多い2673人(36・6%)がベトナム人。
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