大分建設新聞

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松岡小で出前授業 水資源を大切に〈ナナモリ〉無料

社会貢献・人材育成大分地区
2022年06月23日
 松岡水資源再生センター監理者の㈱ナナモリ松岡事業所(甲斐範彦所長)は13日、大分市の松岡小学校(草野茂生校長)で、4年生67人の児童を対象に下水道の役割について出前授業を行った。
 2014年からスタートして7年目となる今年度は、同校を含む5校の約370人を対象に授業を行う予定。下水処理場の役割を知ってもらうこと、加えてイメージアップを図ることを目的に毎年実施していたが、直近の約2年間は新型コロナウイルスの影響で活動を自粛していた。同社によると、これまで延べ1771人の児童へ授業を行ってきたという。
 授業では、甲斐所長と同社の社員がオリジナルのスライドを使い、水資源の大切さ、下水道の仕組みと役割、汚水をきれいにする方法などを、クイズを交えながら児童へ説明。また、汚水処理の実験では大野川から採取した水で1000倍に薄めた、しょうゆ、牛乳、オレンジジュース、ソースなどのCOD(汚水をきれいにする酸素量、化学的酵素要求量)を簡易パックテストで調べる実験を行った。児童らは色の変化に驚きながら、楽しそうに取り組んだ。また、微生物を使って水をきれいにする実験では、処理場の仕組みを水槽で簡易的に再現。微生物に空気を送るモーターを止めると、数十分で濁った水が沈殿物と分かれきれいになった様子に歓声と驚きの表情を見せた。
 授業の終わりには「ほんの少し流したソースが、魚が住める水になるのにこんなに水が必要だとは思わなかった」「水を無駄使いしないようにしたい」などと感想を述べた。児童には同社から、天ぷら油・廃油処理袋がプレゼントされた。
 甲斐所長は「下水道にとって油が大敵なのを知ってもらうこと、また生活排水がどのように処理されているかを知るきっかけになれば」と語った。
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