大分建設新聞

ニュース記事

請負金額は57・1%減 5月の公共工事動向無料

行政・統計・データ県内全域
2022年06月22日
 西日本建設業保証㈱大分支店は、同社の保証取り扱いからみた2022年5月の県内公共工事動向を発表した。5月の件数は90件で前年同月比48・6%減となり、請負金額は50億3900万円で57・1%減となった(文中の件数、金額〈税込〉の増減率は前年同月比)。
 5月の発注者別件数は、独立行政法人などが2件で100%増、その他公共的団体4件300%増、国16件51・5%減、県18件47・1%減、市町村50件52・8%減だった。
 金額は、独立行政法人などは11億5800万円で308・1%増、国が19億6400万円71・9%減、県8億7100万円38・7%減、市町村9億5400万円65・4%減、その他公共的団体9000万円67・9%減となっている。
 5月分の3億円以上の大型案件は、九州地整が2022年4月12日に23年3月20日工期で発注した令和4年度佐伯港(女島地区)岸壁(マイナス10㍍改良)築造工事のうち対象の6億4000万円、西日本高速道路㈱九州支社が22年2月5日に24年1月25日の工期で発注した令和3年度東九州自動車道香下大橋(下部工)工事のうち対象の11億2700万円、大分県が22年5月10日に23年6月30日の工期で発注した、県立病院自家発電設備等浸水対策工事(建築)のうち対象の3億3800万円。
 18年度から21年度までの5月の件数(金額)を年度別にみると、18年度が167件42・7%増(74億3000万円19・6%増)、19年度が116件30・5%減(43億4100万円41・6%減)、20年度が83件28・4%減(51億2700万円18・1%増)、21年度が175件110・8%増(117億3400万円128・8%増)となっている。
 このうち、地区別累計請負金額は、臼杵が29億3900万円101・3%増と大きく伸ばした。
 以下、豊後高田が3億4600万円79%増、別府36億7700万円67・1%増、宇佐22億2200万円60・9%増と4地区で増加した一方、残る8地区は減少した。
 減少率の最大は、日田の23億6000万円66%減、以下、玖珠7億4500万円61・4%減、中津27億2300万円46・6%減、大分57億4200万円36・8%減、竹田11億9000万円30・4%減、国東10億4800万円30・1%減、豊後大野8億900万円25・8%減、佐伯29億2400万円6・8%減となっている。
 工種別累計請負金額は、建築が43億9900万円13・2%と増加したほか、その他7億200万円43・7%増の一方で、土木186億3600万円31・6%減、測量調査設計が11億6100万円31・5%減、電気11億800万円26・2%減、管7億2300万円23・4%減だった。
 資本金別累計請負金額の状況は、資本金が3億円以上の大手は67億5400万円4・4%増、JV(2社以上)は66億4000万円4・3%減となり、資本金が3億円以下の中小は133億3700万円40・3%減となった。
 沖縄と九州7県の請負金額は、合計3494億6700万円17・9%減。増加率最大は鹿児島で次いで宮崎、ほかは全て減少した。構成比率で最大の福岡は822億7700万円22・8%減となった。
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP