大分建設新聞

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大分県庁舎本館を選定 モダニズム建築264選無料

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2022年06月15日
 日本の優れた近代建築(モダニズム建築)を選定するドコモモ・ジャパン(渡邉研司代表理事)は6日、2021年度の「日本におけるモダン・ムーブメントの建築264選」に14件の建築物を選定、その一つに大分市の県庁舎本館が選ばれた(現在250件は選定済み)。
 これは日本のモダニズム建築の保存と活用の方途について議論するため実施しているもので、日本建築学会が協力している。県の建築物では、これまで別府市公会堂(吉田鉄郎氏設計)と大分市のアートプラザ(磯崎新氏設計)が選ばれている。本館の設計者は当時の建設省九州地方建設局の安田臣氏、施工は梅林建設が請け負い、1962年に竣工した。
 登録専門委員長の大内田史郎工学院大学建築学部教授は、大分県庁舎の選定理由について①戦後の昭和を代表する庁舎建築の一つで設計者の代表作。日本建築学会賞(作品)受賞②敷地中央に東西軸で高層の行政棟を置き、北に議会棟、南に厚生棟を共に低層で連ねて全体を十字形に配置しており、南北に長い敷地形状を巧みに活かした配置計画が秀逸③2015年に九州で初の免震レトロフィット工法による耐震改修を施して長期使用と建築文化の継承に資している―などを挙げている。
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